いまだに進まない家の片付け|令和6年能登半島地震
能登半島地震から4か月近くが経過しました。
当会では、輪島市門前町に拠点を置き、在宅避難者の方への配食サービス、地元の災害ボランティアセンターと協働して、被災された家の片づけのお手伝いをしています。先日、A子さん宅の家の片付けをさせていただきました。
A子さんは80代で50代の息子2人と生活していました。被災後は2次避難所で生活をしていましたが、仮設住宅が抽選であたり、最近、輪島市へ戻ってきました。自宅は半壊で、「応急危険度判定」の黄色紙で要注意の張り紙張られていました。この意味は、「立ち入る際には十分な注意が必要」とのことで、A子さんとしては、自宅を修繕したいとのことで、今回の片付け作業となりました。
作業当日は、金沢大学学生、他のNGO団体と共に8人で、家の中の片づけをさせていただきました。家の中の状況は、4か月近く経過した今も、震災直後のままであり、壁が剥がれ落ち、家具は倒れたまま、冷蔵庫の中の物は腐ったままでした。
一日で最低限のかたづけは終わり、「自分達だけではどうにもならなかったので、本当に助かった」と語ったA子さん。家の修繕は、大工に頼むということでしたが、いまだに大工さんがいつ来るのか目途はたっておらず、しばらくは、仮設住宅での生活が続きそうとうのことです。
仮設住宅が次々と完成し、避難所生活の人たちの生活が新たな生活が始まっています。しかし、いまだに手つかずの家も多く、人がいなくなっていて放置されている家も多い感じです。首都圏でのニュースでは、課題がありながらも、復興が一歩ずつ進んでいる様子が描き出されているのを見ると錯覚を感じることがあります。
当会シャンティとしては、当面、門前町で支援活動は継続しますが、まだまだ、家のかたづけも進んでいない、そんな状況を垣間見ながら、地元の皆さんに寄り添った活動を継続してまいります。
※当事業は、「ジャパンプラットフォーム(JPF)」と「日本財団」、「赤い羽根共同募金」の助成金、皆さまのご支援を受けて実施しております。