「世界一大きな授業」が行われました
2008年4月23日、日本全国243校の学校で28,415人の子どもたちが「世界一大きな授業」に参加しました。
この授業は、途上国で教育支援を行う日本のNGO29団体で構成され、シャンティが事務局を務めている「教育協力NGOネットワーク(JNNE)」が主催しました。
世界180カ国で一斉に同時に「世界の教育」をテーマにした授業を実施し、200万人以上に参加してもらいギネスブックの記録更新をめざしています。
「世界一大きな授業」は、学校に行けない世界の子どもたちのことを理解することで、特に児童労働や紛争のため教育の機会を奪われている子どもが世界に7200万人もいること、多くの途上国で教科書や教員、施設の不足が問題になっていることを学びます。
シャンティ事務所のお隣にある四谷第六小学校で行われた「世界一大きな授業」を見学させていただきました。
四谷第六小学校では、4年前からとりくんでいる「いのちの学習」の一環として、6年生28人が授業を受けました。6年生のテーマ「世界の中のわたしたち」の第1回目の授業でした。
講師を務めた永堀宏美さん。国際理解教育の専門家です。
いろんな国の生活の様子を見て、気づいたこと、思ったことを書き留める子どもたち。
ほかの先生や保護者の方、大学院生、大学生など30人ほどが見学に来られていました。
講師を務めた永堀宏美さんは、「答えはひとつではありません。途上国の子どもたちの写真を見て、みなさんが感じたことを話してみましょう。簡単に解決できる問題ではありませんが、まずは学校に行けない子どもたちもいることを知ってください」と話していました。
教育協力NGOネットワークが国内の目標としていた「100校1万人」をはるかに超えた「世界一大きな授業」。子どもたちが世界の現状や学校に行けない子どもたちを知ると共に、世界と自分がつながっていることを感じてもらえたらと思います。
なお、文京区本郷台中学校で行われた「世界一大きな授業」には、G8サミット関連の「万人のための教育」会議のために来日しているユネスコやユニセフの関係者、教育分野で活動するNGOの世界組織代表、途上国の子どもの教育に関わっているアグネス・チャンさんも参加されました。子どもたちと一緒に給食を食べ、途上国の教育の状況やそれに対する取り組みなどを話しました。