2015.12.16

カンボジア おはなし&図書館大会開催!

カンボジア

みなさま、こんにちは。カンボジア事務所の萩原です。
12月9日~12日の4日間、カンボジア全国おはなし&図書館大会をプノンペンで開催しました!

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おはなし&図書館大会は、カンボジアにおける読書推進、図書館の発展を目的に、シャンティが教育省と共催しているイベントです。今回で19回目です。

大会は、おはなし部門と図書館部門、展示部門の3部門。図書館員や学校の子どもたちが読み聞かせや日々の図書館活動の成果を披露します。

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こちらは展示部門。図書館の装飾に使うおりがみの作品や読み聞かせで使うエプロンシアター、子どもたちのためのゲームなどを展示しています。

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あれっ、何しているの…?

展示スペースの手づくりのすごろくゲームを楽しむ子どもたち。
厚紙の台紙に手作りのサイコロ、ペットボトルのふたでつくった駒。
「ものがなくても、作っちゃえばいいじゃない!」
そんな図書館員の心意気が感じられるゲームたち。

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大人読み聞かせ部門。図書館員の先生が、日々の成果を披露します。

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おはなし部門では、子どもたちに観客になってもらいます。
子どもたちの反応が、良いおはなしができているかどうかの一番の判断材料だからです。

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こちらの先生は観客の子どもたちと一緒になってパフォーマンス!
子どもたちをうまくおはなしの世界に引き入れています。

続いて、子ども読み聞かせ部門。

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もうすぐ出番。
慣れないマイクに、ちょっとどきどき。

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自分よりも大きなお兄さんお姉さんを前に、最後まで頑張りました。

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こちらは図書館部門。日々の活動の様子を発表します。

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発表に聞き入る図書館員たち。
「一言も聞き漏らさないわよ!」という心の声が聞こえてきそうです。

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審査員も真剣です。

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現地メディアの取材を受けました!

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カンボジア全国紙「ラクスメイ・カンプチア」

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子どもおはなし部門優勝者、バッタンバン州のヨング・ヤニーちゃん。
おはなしは「かなしいお米」。
お米を粗末にする少年と、「ちゃんと食べてほしい!」と願うお米たちのおはなし。
お米の気持ちになりきって泣くヤニーちゃんの声はまるで本物。
もうお米を残すことはできません。

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大人おはなし部門(絵本・紙芝居)優勝者、プノンペンのホン・ソクンティニーさん。
素敵な笑顔と力強い張りのある声がとても印象的です。

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大人おはなし部門(創作)優勝者、プノンペンのテップ・チナボットさん。
「オオカミとカメ」というお話をもとに、エプロンシアターを自ら制作しました。

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図書館部門優勝者、バンテイミンチェイ州のウット・ティダさん。
「図書館の仕事が大好きです。優勝することができてとてもうれしいです。学校のすべての子どもたちに本を読んでほしいと願っています。他の展示を見て新たな学びがあったので、これからさらに取り入れていきたいです」

カンボジアでは現在、読書推進の重要性が広く認知され、図書館の数も徐々に増えて来ています。カンボジア教育省も「国民読書の日」を制定するなど、読書推進に力を入れています。

とはいえ、まだ約半数の学校には図書館がないのも事実です。また図書館があったとしても、半ば倉庫のように放置され、十分に機能していない図書館も多々あります。

カンボジアの図書館が、子どもたちが学び、遊び、夢を描く魅力的な場所として育っていくには、学校同士、図書館員の先生同士が学び合い、競い合い、高め合っていく場をつくっていくことが大切です。

おはなし&図書館大会は、そんな「場」の一つです。
この大会が、「学校図書館をもっと良い場所にしよう!」「図書館って楽しいんだ!」「本っておもしろいんだ!」そんな思いにつながっていけばと願っています。

カンボジア事務所