カレン語もビルマ語も話せるお医者さんになりたい!ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの女の子の一日
難民キャンプで家族とともに暮らす女の子に、キャンプでの暮らしやお気に入りの遊びをリポートしてもらいました。
スウィート・ポウ・ポップさん(11歳)
私が住んでいるのはこんなキャンプ
キャンプ教育部会事務所(OCEE)主催のサッカー大会では、年に1回メラ難民キャンプ内のすべての学校のサッカーチームが参加して実力を競います。自分の子どもや友人、近所の学校、気になるあの子を応援しに、老いも若きもみんな集まり大盛況。厳しい日差しの下でも女性たちの声援は鳴りやみません。
サッカー大会の様子
カレン語・ビルマ語 両方を話せるお医者さんになりたい
私は、父と図書館員の母、姉の一家と5人の兄弟とメラ難民キャンプで暮らしています。キャンプ内の多くの人はカレン語を話します。私の家族のように、ビルマ語もカレン語も話せる人は多いとは言えず、ビルマ語しか話せない人は困ることもあります。そのため、カレン語とビルマ語の両方を話して地域の人々を助けているお医者さんは、とても輝いて見えます。今からたくさん勉強して、将来はコミュニティのすべての人の役に立てるお医者さんになりたいです。
私の一日をご紹介します
7:00 起床
顔を洗い、髪を整えて学校に行く準備をします。
7:30 朝食
朝ご飯を準備する時間がないときは、近くのお店でモヒンガー(ミャンマーの麺料理)を食べます。
8:10 通学
通学路には、急な坂や狭い橋があります。
8:30 授業を受ける
カレン語、算数などいろいろな教科がありますが、一番好きなビルマ語の授業がある日は学校へ行くのが楽しみです。
12:00 家でお昼ごはん
フィッシュペーストと野菜を、朝の残りのご飯があるときはそれと一緒に食べます。
15:30 放課後
友達と図書館に毎日通っています。家に帰ったら、シャワーを浴びて夕食の準備を手伝います。
17:30 夕食
ご飯を炊くのが私の仕事です。ご飯と一緒に食べる魚のカレーやスープは絶品です。
20:00 自由時間
宿題をしたり、図書館から借りた本を読んだりします。ビルマ語の雑誌は特にお気に入りです。
21:00 就寝
おやすみなさい!
私のお気に入り「小石で遊ぶゲーム」
石を片手で持ち空中に投げてキャッチするゲームがお気に入り。片手で複数の石を空中に投げ、その手で床に置いてある石を拾って、空中の石も落とさずにキャッチしたり、手の甲にすべての石を乗せ、裏返すと同時にキャッチするなどの技があります。失敗すると相手の番。よく友達や兄弟と一緒に遊びます。
私の一日シリーズ
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.303 (2020年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
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