2017.04.19
読み物

タブル・パドー!(ありがとうございました。)

スタッフの声
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ハラゲー、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所インターンの浅木です。

ついに、インターンの最終週となりました。ということで、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所インターンとしてブログを書くのはこれが最後になります。
なかなか書きたいことがまとまらず、歴代インターンの最終ブログを見返してみると、ここで1年過ごしてみて、共感できたことがたくさんありました。

この事務所に初めて来たとき、あるスタッフが
「日本が恋しい?」と聞いてきたのを今でもはっきりと覚えています。
彼女にとって、来たばかりで何もわからない私が不安を抱えているように、そして日本を恋しがっているように見えたのだと思います。これではいけない!と思い「新しいことに受動的にならないように。」と決めた私は、この1年間で、本当にたくさんのことに挑戦、学ばせてもらいました。

この1年間を一言でいうと、「挑戦」の1年だったと思います。どうしようもないことに果敢に挑んできたのではなく、その時々に、新しいもの、やったことがないものに取り組める1年だったからです。私の挑戦を喜んでくれる、応援してくれる環境に身をおけたこの1年をとても有り難く思っています。

このインターンを通して、今後も人道支援、特に難民支援に関わりたいと思う気持ちが一層明確になりました。きっかけは、関わってきた人々とのコミュニケーションからです。一緒に活動していたスタッフはもちろん、難民キャンプの図書館を訪れると、そこに住む人たちもいつも気さくに、温かく迎え入れてくれました。

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(ヌポ難民キャンプの図書館員)

私の仕事内容であったインタビューでは、その人がどんな経験をして難民キャンプに辿り着いたのか、配給が年々減っているがどう思うか、といった「難民として」の意見を聞かなければならない時もありました。もちろん、メディアによって切り取られるネガティブな「難民」も現実の一部ではありますが、「難民として」というラベルを超えて、その人がどんな人なのかを理解するとき、そして私自身がどのような人間かを理解するときは、いつも他愛もない会話からでした。

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(利用者インタビューの様子)

難民キャンプでの生活は、住居、食糧、医療、教育など様々な支援から成り立っています。インターンの期間中、これに対する不満はほとんど聞くことがありませんでした。生きていくのに必要最低限は揃っているからだと思います。反対によく耳にしていたことは「やることがない」です。

こういった話を聞いていつも感じていたことは、「人間らしく生きるとはどういうことか。」ということです。「なにもしなくても、食べ物がもらえて、医療も教育も受けられるのか!」と思う人もいるかもしれません。しかし、人間はロボットではありません。人間らしく生きる、豊かに生きるとはいったいどういうことなのか。

1年間の活動をもってしても、なかなかこれといった答えを見つけることが出来ませんでしたが、図書館の活動を通して、子どもたちの笑顔を見ることが出来ました。お話会に夢中になる子どもたちやそれを見守る親御さん、おしゃべりに興じる青年たちを見て、好きな人に会える、好きなことをしていられる、好きなものに関わることができるといったことが人々の生活を豊かにするのではないかなと感じられました。

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(おはなし会に参加した子どもたち ウンピアム難民キャンプ)

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(手遊び歌で遊ぶ子どもたち メラマルアン難民キャンプ)

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(図書館員の真似をする子どもと話を聞く図書館員 メラ難民キャンプ)

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(学校の先生と本を読む子どもたち メラ難民キャンプ)

今、彼らが最低限のサービスを受けられることで、命を奪われる危険性は限りなく少なくなりました。このような環境下で、図書館が人々を何かに夢中にさせたり、ワクワクさせたり、安心させる場所として機能していることは、ここに住む人たちが「人間らしく生きること」に繋がると信じています。

私のこの事務所でのインターンはこれで終わりますが、難民キャンプにはまだまだ課題が山積みです。30年以上経った今でも、故郷に帰れず第三国にも行けない、あるいは故郷を知らず、為すすべもない人たちがたくさん存在しています。

今後も、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業の応援を宜しくお願い致します。

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ありがとうございました!タブル・パドー!

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所
インターン 浅木