2010.06.18
読み物

人とシーツは見かけではありません。

ラオス

こんにちは、ラオス事務所の鈴木です。

ラオス国内北部へ出張したある晩のことです。

一日の外での仕事を終え、水浴びをし、真っ白いシーツのベッドの上で

パソコンを抱えながら書類仕事をしていました。

時計を見ると、日付が変わって深夜1時。

『あ~あ、こんなに遅くなっちゃった』と思いながら、パソコンをしまい

寝る支度をしました。

裸足のままで歩けないような床で、

窓に掛かっているのは、擦り切れたカーテンで、

天井には無数の穴ぼこが空いているような部屋であっても、

ベッドだけは洗濯したての清潔な真っ白なシーツに安心感を覚え、

安心して眠りについたのでした。

30分くらいして、手のひらに、何か『ちくちく』を感じたのです。

毛糸が素肌に触れたような感じの、気にしないならそのままにできるような

『ちくちく』だったのと、あと眠かったのもあり、そのままでいました。

また、数分後、今度は素足に『ちくちく』を感じたのです。

う~ん、なんだろう? このまま寝てしまおうか、

ちょっと起き上がって見てみようかと迷いながら、ウトウトしていると、

そのうちに、首筋に『ちくちく』を感じたので、

まぁ、ちょっと見てみるかと思い、起き上がって電気をつけてみると

真っ白はずのシーツに別色、赤茶っぽい色が混ざっているのです。

一瞬、メガネをかけようか、かけまいか迷いながら、いやいや、かけるんだ。

現状をしっかり把握せねば、とメガネをかけてみると、

ぎょっ!、ぎょっ! ぎょぇぇぇえええええええ!!!!!

真っ白いシーツの上に、私の寝ていた形が分かるように

無数のうじょうじょ動く、ダニがぁぁぁあああああ!!!!!!

うわぁ~と、一声上げて、パジャマを脱いで真っ裸になり、

パジャマをバタバタはたけば、飛び散るダニ、ダニ、ダニ!!!

ベッドの上には体長1cmの大人ダニから、3㎜ほどの赤ちゃんダニまでが

今日の夕飯を求めてうじゃうじゃ動き回っているのです。

試しに、大人ダニを1匹、爪で潰してみると、真っ白なシーツの上に

直系3cmほどに飛び散ったのは、血!! 

ダニが赤茶の訳は、血なのか!?

そしてこの血は、私の血なのか?!

真っ裸の女性が1人、ラオスの北部の、とあるゲストハウスの一室で、

小さな手鏡を駆使して吸血跡を探せば、無数の跡が...

嗚呼...、と見上げた先には、パジャマから飛び散った無数のダニが

飛び散った天井が...

気づけば、深夜2時。さぁ、これからどうする、私。

レセプションなど無い安宿だったのですが、幸い、入り口の床に雑魚寝を

していた宿の若者がおり、『ダニ』というラオス語を習得していない

私はそこからまた時間をかけ身振り手振りで説明した結果、ようやく

別部屋を用意してもらえる事になりました。

荷物の移動も終えて時刻は、深夜3時。

ホッと一安心、でも、3時間後の6時には出発。

少しでも寝ようと横になってはみましたが、ダニは居ないはずなのに

何故か体は、ちくちく、ちくちく、ちくちく・・・・

時計の針は、ちくたく・ちくたく・ちくたく・・・

そのまま、一睡もできませんでした。

いや一睡ではなく、その翌日も、翌々日も、居ないはずのダニの妄想と

戦いながら眠れない日が続いています。

無数の吸血の傷跡が発するカユミとも戦い続けています。

皆さん、白いシーツと安心してはいけません。

シーツと人は見かけではないのです。

今後ともラオス事業を宜しくお願いします。

鈴木淳子