2012.10.05
読み物

地方出張の醍醐味

ラオス

サバイディー!
ラオス事務所の仁井です。

今回は、2011年に完成した小学校校舎の、1年後フォローアップのために訪れた、ラオス国南部サラワン県からお届けします。
最近、出張中の車の窓から、たわわに稔った稲が一面に見えます。

植えている苗の種類や場所によっても差があるようですが、今回はちょうど収穫の時期だったようです。


毎年の収穫時期につきものなのが、雨季の大雨による川の増水です。時には洪水を引き起こすこともあるので、農家はこの時期の天気に敏感で、情報収集を欠かしません。

この時期、私たちの行く手を阻むのは、こちら。川の水位が上昇したことにより、乾季に利用している道が水面化に隠れてしまっているのです。写真はバイクと徒歩の人専用の小型の渡し船です。

小学校までの道路も、ぬかるんでいます。何度も泥にタイヤがはまってしまい、抜け出すのも大変です。がくんがくんと揺れるので、出張後はいつも腰痛に悩まされます。この時期は、普段30分で行ける小学校も、場所によっては1時間以上かかってしまうことがあります。


ようやく辿り着いた小学校では、子どもたちが本当に楽しそうに「身の回りの世界(社会と理科を合わせたような内容)」という科目を学んでいました(手前の女の子は、ちょうど外の何かに気を取られていますが)。

いくら大変でも、子どもたちのこんな笑顔に出会えたら、疲れや腰痛なんて一瞬で吹っ飛んでしまいます。

季節の移り変わりを肌で感じられることも出張の醍醐味の一つですが、純粋に輝く瞳、子どもたちの素敵な笑顔に出会えることが一番の醍醐味であり、その場に居合わせられることに大きな喜びを感じています。

ラオス事務所 仁井勇佑
(公社)シャンティ国際ボランティア会ラオス事業へ