2022.11.21
読み物

【世界の現場からAIR MAIL】Fromミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ニュースレター
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景
連載企画

シャンティ国際ボランティア会は、アジア7カ国8地域に事務所をかまえ、教育文化支援活動を行っています。各国、各地の海外事務所から、現地の状況やシャンティの活動についてご紹介します。

今回は、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの現在をご紹介します。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、難民キャンプでは図書館活動の再開や対面での会議など、徐々に日常を取り戻しています。しかし、難民の帰還プログラムの停止や物価高騰など、さまざまな課題も残されています。


写真中の絵本:『さるとわに』作:ポール・ガルドン、訳:北村順治、出版社:ほるぷ出版

へき地でもネット整備によりコミュニケーションが円滑に

新型コロナウイルスの影響は今もなお続いていますが、2022年5月から落ち着いてきています。県をまたいだ活動や、メラウキャンプとメラマルアンキャンプでの活動などを再開したいと考えています。この2キャンプはかなり離れた地域にあり、インターネット接続や電話回線がない状態でしたが、コロナ禍の間に整備しました。これにより、スタッフたちとより円滑にコミュニケーションしながら働けるようになりました。
図書館員は、現地の写真やレポートを頻繁に送ってくれます。

図書館活動を支える図書館員をサポートしていきたい

2006年から図書館ユースボランティアをキャンプに立ち上げました。研修などを実施し、今ではボランティアメンバーが、絵本の読み聞かせや紙芝居、人形劇などさまざまなレクリエーション活動を実施できるようになりました。
図書館活動の効果は、どのように図書館員が関わり活動をしていくかにかかっていると思います。コロナ禍においても、図書館員たちがマネジメントや日々の活動により責任を持てるように働きかけています。

Hot Topics

1.難民キャンプ委員会の選挙を実施
3年に1度実施している、難民キャンプの運営委員を決める選挙が、今年はコロナの影響で開催が危ぶまれていましたが、少しの遅れで実施ができました。


難民キャンプ委員会の選挙にて

2.難民キャンプの学校が再開
難民キャンプとその周辺で新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたため、キャンプ内の学校は6月から新学期が始まりました。感染対策を徹底し、万が一陽性者が発覚した場合には、その学校は最低2週間休校になります。長く学校が閉まっていたため、学校の教材や備品は壊れたり紛失しているものもありました。


再開した学校

3.難民キャンプの未来
新型コロナウイルスとミャンマーでの軍事クーデターにより、難民の帰還プログラムは停止しています。難民キャンプの住人たちは将来の不安に直面し、故郷に戻ることはもちろん、帰還先での新しい生活にさえも希望を持てずにいます。


難民キャンプの様子

4.物価高騰の影響
難民キャンプでは、人々はフードカードを通して食料の配給を受けています。しかし、食料品、特にお米や油、生鮮食品の価格が上がっており、厳しい暮らしに直面しています。また、住民たちはキャンプ内で働くことを認められていないため、収入を生み出せずにいます。


さまざまな配給品

 


「世界の現場から AIR MAIL」

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.316(2022年11月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
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シャンティは、子どもたちへ学びの場を届け、必要としている人たちへ教育文化支援を届けています。引き続き、必要な人へ必要な支援を届けられるよう、月々1,000円から継続的に寄付してくださるアジアの図書館サポーター」を募集しています。