【世界の現場からAIR MAIL】FROM ラオス事務所
シャンティ国際ボランティア会は、アジア7カ国8地域に事務所をかまえ、教育文化支援活動を行っています。各国、各地の海外事務所から、現地の状況やシャンティの活動についてご紹介します。
今回は、ラオス事務所の現在をご紹介します。ラオス事務所では、移動図書館を通じて子どもの読書推進にも力を入れています。近年は政府による児童図書の配架は行われましたが、農村部では図書の活用に課題があります。
子どもたちの読書能力を高めるために教員育成は必要不可欠
ラオスは山がちな地形で、多くの小規模学校が点在しています。ラオス事務所では、教員が技術やスキルを得られるよう、対象地域において読書推進のためのワークショップやフォローアップを実施し、教員自ら活動を担えるよう支援しています。
読書推進活動で農村部の人々にも質の高い教育を提供したい
農村部では、校舎や教材の未整備や教員の不足など多くの課題を抱えています。また人口の大半は少数民族の人々であり、ラオス語を母語としないため、意思疎通が課題となっています。これからも読書推進などの活動を継続して、農村部の教育の質の向上に貢献します。
Hot Topics
1.読書推進活動ワークショップ
2018年から24校の教員72名を対象に、読書推進の意義や図書コーナーの運営、図書の貸し出し、読み聞かせの技術など、読書に関する知識を提供する読書推進活動ワークショップを行いました。
2.対象校での移動図書館活動とフォローアップ
子どもたちに読書の習慣を身に着けてもらうため、教員と村の住民を対象に歌、読み聞かせ、お絵かきなどの活動を実施しました。また、学校の図書室や読書コーナーの設置や管理方法などをアドバイスしました。
3.フォローアップ会議の実施
2022年はさまざまなフォローアップ会議をパクセン郡で実施しました。
「世界の現場から AIR MAIL」
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.317(2023年6月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
※ニュースレター「シャンティ」は年2回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。
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