伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たち　クラフトエイド

フェアトレード

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商品紹介

活動風景

クラフトエイドは、アジアの女性が手仕事で作ったものを展開するフェアトレード事業です。アジア各国で民族独自の伝統や技術を活かした商品づくりに取り組んできました。伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たちをご紹介いたします。

伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たち　ミェン族

「人」という意味を持ち、世界的にはヤオ族と呼ばれています。中国中央部に起源を持ち、東南アジアへ南下してきました。漢族との関りが深く、道教や漢字などの影響を受けています。赤いウールの襟飾りがついた上着と、全面を覆いつくすほどの刺繍が施されたズボン、藍染めのターバンが民族衣装です。刺繍ができることは容姿よりも大切とされ、女の子は10歳までに自分のズボンを作れるようになるため、5歳くらいから刺繍を習い始めます。
ミェン族

手仕事の紹介「刺繍」
民族独自の幾何学模様の刺繍が特徴で、モン族と並び、刺繍自慢で知られる民族です。

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代表的な商品に手刺繍ブックカバーや民族衣装の襟をモチーフにしたもこだるまキーホルダーがあります。

ミェン族の世界をもう少しのぞいてみませんか。民族紹介や商品はこちらからご覧いただけます。

伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たち　ラフ族

「虎を狩る」という意味で、狩猟採集民族です。勇ましい名前とは異なり、温和で「祈り」を大切にする民族で、家族の健康や村の繁栄、動物たちなど、身の回りのあらゆることを祈願しています。中国の雲南省、ミャンマー、タイ北部などで暮らし、文字を持たない民族で、伝統的なパッチワークの中に生活に密着した模様を描きます。クリスチャンへの改宗率が高く、土着の信仰とキリスト教が融合した独特の世界観を持つのも特徴です。

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手仕事の紹介「パッチワーク」
ラフ語で「小銭入れ」という意味のフグピには、「犬の歯」や「目」など狩猟民族らしい生活に密着した模様が描かれます。

フグピ

代表的な商品にフグピがあります。

ラフ族の世界をもう少しのぞいてみませんか。民族紹介や商品はこちらからご覧いただけます。

伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たち　カレン族

ミャンマーの先住民族で、北タイ地域の山岳民族の50%近くを占める民族です。未婚女性は白いシンプルなドレス、既婚女性は華やかな装飾を施した黒いブラウスを身に着けます。自然との調和を重んじ、植物の種を縫い込んだ装飾や自然と共生する農法に、その姿勢を見ることができます。母系制で、女性が家族の長であり、プロポーズも女性からするそうです。

手仕事の紹介「織物（腰機）」
家の柱と腰のベルトに糸をつなぎ、身体を巧みに使って経糸の張り具合を調整する「腰機（こしばた）」と呼ばれる方法で、畑仕事や家事の合間に続けています。

カレン族手織りランチョンマット

代表的な商品にカレン族手織ランチョンマットがあります。

カレン族の世界をもう少しのぞいてみませんか。民族紹介や商品はこちらからご覧いただけます。

伝統文化と技術を引き継ぐ作り手たち　クメール族

カンボジアの約9割を占めるクメール族は、シルクを使った「ホール」「ピダン」「クロマー」など高度な織物文化を持っています。「黄色の生糸」と呼ばれるカンボジアシルクは独特の光沢と糸の強さがあります。複雑な絹絣（きぬかすり）の模様の多くは記録されておらず、母から教えてもらった手の記憶で細かい模様を作り出しています。

手仕事の紹介「織物（織り機）」
普段着としても使われている伝統的な織物「スン」の複雑な模様を織るための経糸の掛け方は、母から娘へ受け継がれ、織り手の頭に記憶されています。しっかりと織り上げた生地は丈夫で軽く、洗濯もできます。絹のような光沢感があり、さまざまなシーンで活躍します。

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代表的な商品にミニでもたっぷりスンバッグがあります。

クメール族の商品はこちらからご覧いただけます。

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.304 （2020年春号）」に掲載した内容を元に再編集したものです。特集:クラフトエイド35周年では、フェアトレードの潮流や伝統文化を受け継ぐ作り手たちの今についてもご紹介しています。
※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。