2018.07.12
海外での活動

国連安保理「紛争地域の子どもの権利保護」決議が採択されました

アフガニスタン

2018年7月9日、国連の安全保障理事会は、紛争地域の子どもの権利をより一層保護していくことを目指す議案を採択しました。

“紛争地域の子どもの権利保護”決議案採択|日テレNEWS24

いま世界では、6人に1人の子どもが紛争に苦しんでいるといわれています。
そんな中、安全保障理事会の7月の議長国であるスウェーデンが主導し、紛争地域の子どもの権利保護に関する決議を採択するに至りました。

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より具体的な行動を

これまで紛争下の子どもの権利保護に注力する話し合いや決議の採択は長きに渡って行われてきましたが、今回の決議では、紛争下での子どもの権利侵害に対応してより具体的な行動をとることが示されました。

なかでも、イラクやミャンマーで犠牲者となる児童数の増加、アフガニスタン、シリア、イエメンにおける子どもの死傷者数が多いことが引用され、教育や保健医療へのアクセスを妨げる学校や病院を対象にした攻撃や子ども兵士の募集や起用を強く非難しています。

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紛争状態にあるアフガニスタンの現状

7月9日に決議が採択された一方、アフガニスタンでは教育関係施設が襲撃の対象となることが増えています。

7月11日、ナンガハル州のジャララバード市では、市立の教育局が襲撃されました。襲撃時、教育局には各学校の教師が生徒のテスト結果を提出するため訪問しており、数時間、約50人が教育局に閉じ込められました。報道によると11人が命を落とし、大勢が怪我をしました。

シャンティが運営する「子ども図書館」は、襲撃された教育局から約1キロの距離にあり、治安状況をみて閉館せざるを得ませんでした。2018年6月にも女子高校への攻撃がありました。

本当にテロや爆発、銃撃戦という内容が子どもの身近で頻発しており、大きな危険性にさらされていることを改めて実感し、心が痛くなります。

ただでさえ、必要な社会サービスを受けられない、生活環境が整っていないことに加えて、隣国からの難民の帰還もあり、アフガニスタンの人々、子どもたちを取り巻く環境はとても複雑化しています。

アフガニスタンでの取り組み

シャンティは「子ども図書館」の運営や「子どもにやさしい空間(Child Friendly Space)」の設置、校舎建設などを通じてアフガニスタンの子どもたちを支援しています。

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子ども図書館」について

子どもにやさしい空間」について

シャンティによる「アフガニスタン」での活動について

引き続きシャンティは紛争地での子ども支援に取り組んでいきます。
皆さまのご支援をよろしくお願いします。