2023.05.13
海外での活動

CLCの環境改善への取り組み

カンボジア
活動風景

チョムリアップスオ(こんにちは)!カンボジア事務所の山内です。
以前のブログ「絵地図分析で描くコミュニティの未来」では、CLC運営委員会の活動計画策定の様子をお伝えし、これからやっていきたい活動の1つ「CLC敷地内の環境改善活動」のイメージを皆さまにご紹介させてもらいました。※CLC:コミュニティラーニングセンター(大人から子ども、様々な年代が学ぶことのできる施設です)

その後このイメージがどうなったか、CLCの取り組みについて今回ご紹介します!
こちらが今のCLCの写真です。


CLC運営委員会の働きかけで村事務所が協力者となり、昨年末に敷地の入り口から建物までの道が作られました。写真左手にあるカンボジアの国旗は村の人からの寄付になります。運営委員会いわく、国旗があることで、ここは誰もが利用してもいい場所ですという目印になるということでした。


道の工事にあたっては、近隣のお寺のお坊さんたちがコンクリートを作る作業といった手伝いをしてくれました。多くの人たちに関わってもらったことで、CLC運営委員会のやる気も高まったそうです。

そして、CLC運営委員会のインタビュー調査の結果(詳しくはこちらのブログをご覧ください)で、村の人たちから求められているITサービス(インターネットで更なる情報を調べたり、簡単な文書を作成することを学ぶパソコン教室を実施したりする)を開始することが決定しました。昨年にシャンティがパソコンなどのIT機材と、CLC運営委員会、近隣の学校教員と青年グループの中から代表者がパソコン教室に通学することを支援しました。


今はパソコン教室に通った代表者が他のCLC運営委員会メンバーや図書館員に基本的なパソコンの使い方を伝えています。これによって、CLC利用者のIT機材利用を継続的にサポートできるようになることを目指しています。

CLCから活動写真が送られてくるようになり、他団体がCLCを使って講座を開催する時に動画を見せるなど、少しずつ利用が始まっています。CLC運営員会全員が基本的な操作を覚えた後に、村の人達に広く利用を始めてもらうことを予定しており、更にシャンティがパソコン教室への通学を支援した代表者はパソコン教室を開催しようと計画をしています。

自分達が計画した活動を実施できているということに、CLC運営委員会のモチベーションが高まり、それによって地域住民もCLCに興味を示すようになったことが確認でき、教育の機会の提供を継続するには人の力が大切であることを改めて感じています。
昨年は1つの州でのみ計画策定のための会議を実施しましたが、昨年の様子から、今年は他の州にあるCLCにも計画策定のための会議を開催することにしました。


CLC運営委員会に活動計画策定について説明するニー職員

計画策定会議を終えて以降は、各CLCの要望に基づいて今年もフォローアップを継続します。

カンボジア事務所 山内