アフガニスタン東部で暮らす帰還民へ緊急食料支援を行いました
アフガニスタン国外で難民として長きにわたり暮らしていた人びとは、突然それまでの暮らしを手放し、帰還民としてアフガニスタンに戻ることを余儀なくされました。強制送還された人々の中には、47年もの間避難先の国で暮らし、そこで子や孫が生まれ、アフガニスタンの言葉や文化、生活習慣に馴染みがない人も少なくありません。85万人にものぼる帰還民(2025年11月末時点)がパキスタンから帰還し、多くの人びとが政府から提供された帰還先である東部のクナール県周辺で新たな生活を始めることとなりました。
帰還先のクナール県周辺では、帰還民が利用できるのはごく限られたリソースであり、学校はなく、雇用環境も整っていません。そんな中、2025年8月にアフガニスタン東部をマグニチュード8.0の大規模地震が襲いました。山岳地帯では家屋が倒壊するなど、広大な被害が出た他、多くの帰還民が深刻な食料難に陥り、生活の再建も立ち行かなくなるなどしました。
シャンティの活動
シャンティはこうした地域で暮らす人びとに向けて、食料支援などの緊急人道支援を行いました。

シャンティの食料支援を受け取るスルタン・アジズさん
帰還民家族が暮らす一帯では、多くの家庭がパキスタンから帰還したばかりであり、食料不足、収入の欠如、不十分な住環境、基本サービスへのアクセス難が報告されており、多くの人々が厳しい状況の中で生活の再建に取り組んでいる最中でした。これを受け、シャンティは同州の最も脆弱な状況にある計124世帯(868名)の女性や子ども、高齢者等に対して食料配布を行いました。配布した食料は、毎日の食事に特に欠かせない小麦粉や食用油、豆類、塩などの基本的な食料品です。
現地の方々の声

シャンティの食料支援を受け取るワヒドゥッラーさん
現地の方々からは、次のような声をいただくことができました。
「今は食料不足で苦しい時期ですが、いただいた支援のおかげで当面の生活ニーズを支えることができます。」
「帰還と再定住という困難な時期において、このような支援は地域社会に寄り添った支援であると感じました。本当にありがとうございます。」
現在について
本事業は、皆さまからのご支援によって実施することができました。ご支援くださった皆さまのアフガニスタンへお寄せいただいた温かいお気持ちとご協力に心より感謝いたします。
現在アフガニスタン東部では、2026年7月20日に発生した豪雨により鉄砲水が発生し、甚大な被害が報告されています。帰還民や国内避難民も多く暮らす国境近くのこの地域は、今回の洪水によりさらなる困難に直面しています。
こうした状況を受け、シャンティ・アフガニスタン事務所は被災世帯への食料配布を実施します。必要な支援を届けられるよう、皆さまのご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。(概要はこちらから)
緊急人道支援課


