経済成長だけでは解決できない「社会」課題
SDGs(「持続可能な開発目標」Sustainable Development Goals)は、経済・社会・環境の課題を総合的に解決することの重要性が示されています。目標(=ゴール)1~6は、MDGs(ミレニアム開発目標)で掲げた「貧困課題の解決」を現状に即して拡張した目標です。1999年以来、約10億人が極度の貧困から脱していますが、2015年時点、約7億3600万人*1が未だ困窮していると言われています。 *1 出典:世界銀行
目標2 「飢餓をゼロに」
栄養不良に陥っている人々は、2015年の7億7,700万人から2016年の8億1,500万人へ増大しています。世界にはすべての人が食べられるだけの十分な食料がありますが、毎年生産される40億トンの食料のうち3分の1が失われ、経済損失は年間7,500億ドルにのぼります。先進国では消費段階で廃棄され、途上国では貯蔵設備の整備不十分で、農家が作物を市場に届けられず、作物が手つかずの状態で無駄になっています。
今からトライ SDGs アクション!
「食品ロス」を減らすエコレシピに挑戦!
日本では「食品ロス」(まだ食べられるのに捨てられている食べ物)が、年間約621万トン発生しています。日本人一人当たり、毎日お茶碗1杯分を捨てていることになります。食品ロスを減らすため、「エコレシピ」に挑戦してみてはいかがでしょうか。エコレシピは、多額の廃棄物処理コストを削減する取り組みとも考えられており、各市町村や行政が紹介するケースが増えています。
消費者庁は、各地方公共団体から寄せられた「食材を無駄にしないレシピ」を多くの人に伝えるため、料理レシピサイト「クックパッド」で紹介しています。
目標4 「質の高い教育をみんなに」
幼児と思春期の子どもの過半数は、最低限の読み書きや計算能力を身に付けていません。2015年時点で、7億5,300万人の成人(15歳以上)が読み書きできない状態にあり、その3分の2が女性です*2。読み書きや計算ができないと、農業や保健衛生など生きるために重要な情報を得られず、良い職に就けず、貧困から抜け出せない原因にもなっています。 *2 出典:「グローバル エデュケーション モニタリング レポート 2017/8、ユネスコ」
SDGsとシャンティの関係についての記事も併せてご覧ください。
https://sva-old.skr.jp/wp/?p=39159
みんなでSDGsアクション!
シャンティは、SDGs達成に向け、みなさんにご参加いただけるアクションをご提供しています。個人での参加はもちろん、所属する企業、団体、学校単位でのご参加もお待ちしております。
絵本を届ける運動
本は、知らない世界の扉を開き、時間を忘れて夢中になる楽しさ、たくさんの物語や言葉を知る喜びを教えてくれます。まだ本を知らないアジアの子どもたちに絵本を届けるため、日本語の絵本に現地語の翻訳シールを貼り、届ける取り組みです。
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.298 (2019年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。
「絵本を届ける運動」について詳しくはこちら
※公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は特定公益増進法人の認定を受けています。
「絵本を届ける運動」の参加費はご寄付として、税制上の優遇措置(寄附金控除)が受けられます。