東洋大学福祉社会デザイン学部の学生と一緒に翻訳絵本づくりを行いました
6月6日(土)に東洋大学福祉社会デザイン学部の孫心悦先生が講義の一環で学生と一緒に来局され、翻訳絵本づくりワークショップを行いました。

今回は3冊の絵本を学生の皆さまに作っていただくことになり、3つのグループに分かれて着席いただきました。
最初にシャンティ職員から自己紹介し、続いて学生の皆さまに自己紹介していただきました。将来、社会福祉士を目指す方もいます。中国からの留学生も参加してくれました。福祉の様々な分野に関心をもつ学生たちが集まってくれました。
次に、シャンティ職員より団体の活動と事業地をご紹介しました。そして文字が読めないとどうなるかを体験するゲーム「おくすりはどれ?」を行いました。各グループで薬はどれか話していただきました。文字が読めないということは命に関わるということを体験していただけたと思います。
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの事業を紹介する映像をご覧いただきました。図書館で本を読む子どもたちの様子やシャンティが難民キャンプで取り組む活動について、映像を通してご覧いただきました。
子どもたちは絵本を通しておはなしや文字に親しむことができます。ゲームや映像を通して、日本から届けている絵本と図書館という場がもつ力を、少しでも感じてもらえたら嬉しく思います。
翻訳絵本づくりの時間では、各グループでつくる絵本をまず読んでいただきました。グループで絵本を音読してもらい、おはなしを楽しんでいただきました。

翻訳絵本づくりは交代で行っていただきました。ハサミで翻訳シールを切り取る人、翻訳シールを貼り付ける人を順番に行っていただきました。

翻訳づくりの間に、子どもの頃に読んでいた絵本の話をしてくれる学生もいました。林明子さんの絵本をよく読んでいたそうです。すべての子どもたちが、絵本が身近にある環境で育つことができるといいのにと意見交換されました。

今回は、ビルマ語の翻訳絵本をつくっていただきました。翻訳絵本が完成した後には、グループのメンバー全員の名前をビルマ語で書いてもらいました。ビルマ語の文字が丸いことや、どこまでが一つの単語なのかも全く分からない、どんな音なのだろうと、ビルマ語に関心を寄せていただきました。

シャンティでインターンをしているミャンマー人留学生が、ビルマ語の読み聞かせをし、ビルマ語の音に触れていただきました。

参加した学生の感想を紹介します。
感想①
シャンティ国際ボランティア会については今回初めて知りましたが、このようなワークショップに参加したことで、国際的な支援活動について知ることができ、とても良い機会になりました。実際に絵本の翻訳にも挑戦しましたが、どのような子どもが読むのか、どのような気持ちで読むのかを考えながら作業するのが楽しかったです。また、導入で行ったビルマ語のワークがとても印象に残りました。私は実際には水と書かれているものを薬だと思って選んでしまったため、言葉が分からないまま判断することの難しさや言葉が理解できないことで、日常生活の中でもさまざまな困りごとやトラブルにつながる可能性があるのだと思いました。自分の名前をビルマ語で書いてみるなど、普段なかなかできない体験もすることができました。ビルマ語に触れる機会はほとんどなかったため、新しい知識を得ることができて良かったです。短い時間でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

感想②
日本の絵本が翻訳されて、国境を超えてミャンマーに届けられて現地の子ども達に読まれていると考えるとすごいなと感じました。絵本から得られる世界観や教養も沢山あると思うので、これからも沢山の本が翻訳されてミャンマーに届けられ、ミャンマーの子ども達の糧になるといいなと思いました。それと同時に日本では絵本を読めるというのは普通のことであるにも関わらず、そうでない国もあるのだということを学び、憤りを感じました。ミャンマー以外にも本を読むことができるのが普通ではない国が沢山あると思うので、そのような国の子達が本を読める環境が普通だと感じられる世界を目指せたらいいなと思いました。

感想③
シャンティ国際ボランティア会のワークショップに参加させていただいた。海外の子どもたちに本を届ける活動をされていることは知っていたが、日本語の絵本を翻訳して届けていることは初めて知った。団体内で完結させるのではなく、ワークショップを通して様々な人達に関わってもらい社会課題を知ってもらう機会を提供していること、こうした活動を地道に続けていくことはとても意味があることだと感じた。特に印象に残ったのは、子どもたちの教育支援だけでなく、周りの大人へも育成プログラムを行っていることである。受け取った絵本が子どもたちに届かなくては意味が無いので、現地の人々で図書館の運営もできるような仕組みづくりがなされていることに共感した。また、私たちが小さい頃から当たり前に絵本を読んでいる環境が当たり前ではないということはもちろん、海外の子どもたちや小学生にとっては擦り切れるほど貴重な教材だということが理解できた。初めて自分の名前を英語以外の言語で書けて嬉しかった。

シャンティ事務所まで足を運んでいただき、ありがとうございました!
学生の皆さまのご健勝と今後のご活躍を心よりお祈りいたします。
——————————————————————————–
「絵本を届ける運動」ではまだまだお申込みを受け付けております。
◆2026年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちら
◆講演やワークショップについてのお問合せはこちら
シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当
写真の絵本
『ようこそ!ここはみんなのがっこうだよ』 作:アレクザーンドラ・ペンフォールド、絵:スーザン・カウフマン、訳:吉上恭太 鈴木出版
『みつけた!こんちゅう』 作・絵:鎌田歩 教育画劇
『11ぴきのねこ ふくろのなか』 作:馬場のぼる こぐま社
『おばけだじょ』 作・絵: tupera tupera Gakken


