2023.03.25
絵本を届ける運動

絵本に込められた想い『ちびゴリラのちびちび』

書籍紹介
絵本

シャンティは1999年から「絵本を届ける運動」を開始し、絵本が不足するアジアの地域に日本から絵本を届けています。厳しい環境で暮らす子どもたちに、絵本を通してたくさんの物語や言葉を知る喜びに出会ってほしいと願い、これまでに36万冊以上の絵本を届けてきました。

子どもたちの年齢や文化的背景に応じて必要な絵本は異なり、児童書の書店員、図書館員、出版社から、おすすめを教えてもらっています。

今回は、絵本『ちびゴリラのちびちび込められた想いを、株式会社ほるぷ出版の木村美津穂さんに伺いました。


『ちびゴリラのちびちび』
作 ルース・ボーンスタイン、訳 いわた みみ、ほるぷ出版

みんな いつまでも あなたがだいすき

森で生まれたその日から、お父さん・お母さんはもちろん、緑のおうむにも、赤いさるにも、ライオンのおじさんにだって愛されていた、ちびゴリラのちびちび。まわりのみんなに愛され、どんどん大きくなったちびちびは、あっという間にとても大きくなったけれど、みんなは今でもちびちびのことが大好きです。

シンプルな文章と力強い絵で描かれたこの絵本が伝えたいことは、「小さなときも、大きくなっても、いつまでも変わらずあなたのことが大好き」。きっとそれは、可愛らしい子どもだから愛しているのではなくて、ただ「あなただから」大好き、ということなのでしょう。

1978年に日本語版が刊行され、愛され続けて100刷を超えた本書。お子さんに読んであげるときは、「ちびちび」をお子さんの名前に置き換えて読んであげてください。」

出版社紹介:株式会社 ほるぷ出版

創業は昭和44年。絵本、読み物など、主に子ども向けの書籍を刊行している出版社です。社名の由来は「Home Library Promotion」の頭文字をとりました。

 


カレン語に翻訳された「ちびゴリラのちびちび」

言語・テーマ
動物の絵本は子どもたちに大人気です。ジャングルに住む動物たちの愛あふれる素敵な絵本を、2023年度はミャンマーとミャンマー(ビルマ)難民キャンプの子どもたちに届けます。

「絵本を届ける運動」では、翻訳絵本を作ってくださる方を募集しています。

参加のお申し込みはこちらから「絵本を届ける運動」

 


本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.316(2022年11月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

ニュースレター「シャンティ」は年2回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

シャンティは、子どもたちへ学びの場を届け、必要としている人たちへ教育文化支援を届けています。引き続き、必要な人へ必要な支援を届けられるよう、月々1,000円から継続的に寄付してくださるアジアの図書館サポーターを募集しています。