2014.11.17
海外での活動

難民キャンプより

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

二ラゲー(カレン語で「こんにちは」)! ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所インターンの相波です。当事務所でインターンシップを開始して、早いことに約二ヶ月が経ちました。これまでに図書館活動をしている7箇所の難民キャンプ中、4箇所を訪れる機会がありました(メラ、ウンピアム、ヌポ、タムヒン)。今回はタムヒン難民キャンプより、文字よりも写真多めで実際の様子を少しでもお伝えできたらと思います。

bキャンプへの途中

タムヒンキャンプへの道中、猿の群れに遭遇!

bキャンプ内 (2)

キャンプ内の建物はほぼ全て、竹や木を使って建てられています。というのもあくまでタイ国内のミャンマー難民キャンプは「一時避難所」という扱いだからです。

b図書館2

こちらは図書館です。

b図書館

タムヒンにはSVAの図書館が2つあります。この図書館の扉には、ビルマ語とカレン語で「図書館」と書いてあります。

bキャンプ内3

猿がペット(?)として飼われていました。子どもたちも興味津々です。

bTVY3

bTYV2

b子どもたち

この日はTYV(図書館青年ボランティア)のトレーニングを午前中に行い、午後はTYVによるお話読み聞かせや人形劇がありました。子どもたちは「何か楽しいことが始まりそうだ!」とどんどん図書館へ集まってきました。みんな楽しんでいました!

bキャンプ内2

bキャンプ内

写真はアイスクリーム屋さんです。この車、タイではよく見かけます。子どもたちは後を追い駆けたり、車に乗ってドライブを楽しんでいました。もちろんアイスを買っておいしそうに食べている子もいました!

b子どもたち (2)

箒に乗った魔法使い(?)たちがアイスを落として泣いている子を囲んで話しかけています。

以上、短いですが少しでもタムヒン難民キャンプの様子を感じ取っていただければと思います。最初の難民キャンプがタイ‐ミャンマー国境沿いに設立されてから、今年で30年です。以来、キャンプの閉鎖・統合などを経て現在9の難民キャンプが国境沿いに存続しています。「一時避難所」といった位置づけではありますが、ニュースや新聞でよく目にするであろうテントが乱立しているような難民キャンプとは異なります。最初の難民キャンプ設置から30年が経った今、本国への帰還と難民キャンプの将来的な閉鎖への動きも次第に見られるようになっています。不透明な将来が待っているからこそ、多くの子ども・青年・大人が図書館に来て本を好きになり、読書を通じて多くのことを学んでくれたらなと願います。

b子どもたち (3)

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務インターン 相波優太