コミュニティ図書館・学習センター建設中

ナマステ。ネパール事務所長の三宅隆史です。今年の3月から開始した新規事業「コミュニティ図書館能力強化事業」は、3月下旬から7月下旬まで続いたネパール全土でのロックダウンの影響を大きく受けました。5月からラリトプール郡のゴダワリ図書館の建設を開始する予定でしたが、かなわず、4カ月遅れの9月から工事を開始することができました。現在遅れをできるだけ取り戻すべく、急ピッチで工事が進んでいます。

本事業で建設する図書館は、学習センターの機能も有しており、図書室に加えて、コンピューター室、研修室、女性室、若者室、視聴覚・防災学習室も整備されます。これらのスペースを使って、職業訓練や生活改善、識字教室、母親教室、若者や女性向けのスキルアップ教室、コンピューター教室、起業スキル講座等さまざまな学習プログラムが行われます。自治体保健所による子どもへのワクチン接種もここで行われます。またアニマルキャンプといって調子の悪い家畜を住民が図書館に連れてきて、獣医師が診断するという活動も行われます。もちろん、読み聞かせなどを行う児童室もあります。完成予想図にあるように2階建ての施設です。

現在この同図書館は、民家を借りて、活動しています。コロナ感染予防のために、通常の活動は停止していますが、図書の貸出は行っています。工事が順調に進めば来年5月に開館の予定です。なお、本事業は外務省NGO連携支援無償の支援を受けています。

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