2026.08.22

【世界の現場からAIR MAIL】FROM アフガニスタン事務所

アフガニスタン
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連載企画

シャンティ国際ボランティア会は、アジア7カ国8地域に事務所をかまえ、教育文化支援活動を行っています。各国、各地の海外事務所から、現地の状況やシャンティの活動についてご紹介します。

今回は、アフガニスタン事務所の現在をご紹介します。アフガニスタンでは、長年の紛争により治安不安が続いています。 学ぶ機会を十分に得られない子どもたちに学びの場を提供するため、図書館活動に取り組んでいます。活動を円滑に進めるために安全を確保する職員の存在が不可欠です。

パキスタンからのアフガン難民の強制帰還と子どもたちの状況

ここ数年、パキスタン政府の方針転換により長年パキスタンで難民生活をしていたアフガン人が強制帰還されています。1日に1,000人以上の帰還民が国境を越えてやってきますが、彼らへの支援は限定的です。帰還民の子どもたちの多くは学校に行っておらず、言葉の問題も抱えているためシャンティの図書館を利用する子どもが増えています。

アフガニスタン東部地震の甚大な被害とシャンティの支援

また、2025年8月31日深夜、アフガニスタン東部を震源に発生したマグニチュード6.0の地震は、近年同国で起こった地震の中でも特に甚大な被害をもたらし、死者は2,200人超、負傷者3,600人超、被災家屋6,750軒に上り、数千世帯が避難キャンプで過ごしています。そういった中で、シャンティは、緊急人道支援として、クナール県ヌルガル郡で980世帯(6860人)を対象に食料、生活の必需品キットを配布しました。この地域は道路状況が悪く、物資の輸送は困難となり、当初の想定より時間や費用を要しましたが、支援を受け取った被災者の96%が、この支援により当面の生活環境が改善したと回答してくれました。

現地で活動を支える警備員としての役割

私は、普段は、事務所の警備員として勤務していますが、治安の悪い地域で活動をする際には、調査や配布に同行する事も多々あります。時に、職員よりも先に現地に赴き、現地の長老たちに安全面の確保について情報収集をしたり、協力要請を行ったりすることもありました。

アフガニスタン事務所チーフ警備員のグル・モハンマド・ザビットさん

 

Hot Topics

1.NGOへの脅威

アフガニスタンでは、2001年の復興以降、米軍を始めとるする多国籍軍が駐留し、反政府勢力との紛争が長期化していました。その中で、国際NGOも標的となり、誘拐や自爆テロ等の脅威が高まっていました。他方、多くの国民が飢えに苦しむ中で、NGOへの支援も理解されつつあり、地域住民の協力を得ながら事業を実施しています。

2.勧善懲悪省の復活

2021年のタリバン暫定政権復活後、「勧善懲悪省」が復活しています。これは、政権が掲げるイスラムの教えに基づいた規則に従わない人たちを罰するもので、容赦ありません。特に女性に対しては厳格な制限が課せられ、NGOで働くことを禁止したり、働く際にも規則を遵守しているか常に監視されています。女性が安全に働ける環境を事務所内に整えるのも重要な警備の仕事になります。

3.クリケット

アフガニスタンの特に東部地域ではクリケットの熱狂的なファンが多いです。テレビがない時には、ラジオでクリケットの試合を観戦するのですが、自分の応援しているチームが負けた際には、憤慨したりクリケットの試合が理由で喧嘩をする人も増えたりします。クリケットは、唯一の娯楽でもあり、楽しいひと時を過ごせる時間になっています。

 


「世界の現場から AIR MAIL」

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.323(2026年6月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

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