【ファインダーをのぞいて】2026.02 能登半島地震復興レポート
「ファインダーをのぞいて」は、シャンティが支援活動を行う様子を、フォトジャーナリスト川畑嘉文さんが写真でご紹介するコーナーです。
いつもは東南アジア諸国の活動地での写真をご紹介することが多いですが、今回は能登半島での川畑さんの復興レポートをご紹介します。

門前町の剱地公民館前から見渡す日本海。眼前の仮設住宅は取り壊され公営住宅が建設される予定。
2026.02 能登半島地震復興レポート
今年2月、輪島市を取材する機会をいただきました。瓦礫は撤去され水道や道路などのインフラも回復し通常生活が戻ったかのようですが、仮設住宅に暮らす方々の悩みは募るばかりです。公営住宅の完成に伴い仮設住宅が取り壊される(一部は改良を加え公営住宅として再利用)ため、行き先を決めなければならないからです。
民間の賃貸物件はほとんどの地域で空きがなく、公営住宅への移住が現実的なようですが県の補償で暮らせるのは3年のみ。一定以上の世帯収入がある場合年々加算されていく高い家賃を支払わなければなりません。新たに家を設けるのは、特にご高齢者にとって、余りにも負担が大きく、最適な選択肢がない厳しい局面を迎えているのです。

2024年1月に撮影した輪島市黒島の重要伝統的建造物保存地区。

2026年2月、輪島市黒島の重要伝統的建造物保存地区を定点撮影。崩壊した建物が残されていました。

帰宅時に笑顔を見せてくれた移動図書館のご利用者たち。
撮影者 川畑 嘉文(フォトジャーナリスト)
千葉県出身。ペンシルベニア州立大学卒業。専攻は国際政治。ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなり、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地で貧困や難民問題、自然災害などをテーマに取材。
第39回JPS(日本写真協会)展金賞、第17回上野彦馬賞「九州産業大学賞」、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2017「パブリックプライズ」等、受賞歴多数。著書に『フォトジャーナリストが見た世界:地を這うのが仕事』(新評論)。

「ファインダーをのぞいて」
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.323(2026年6月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
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