2026.08.09

絵本に込められた想い『「はい」「いいえ」ほうこく』

絵本
絵本のチカラ
絵本を届ける運動
連載企画

シャンティは1999年から「絵本を届ける運動」を開始し、絵本が不足するアジアの地域に日本から絵本を届けています。厳しい環境で暮らす子どもたちに、絵本を通してたくさんの物語や言葉を知る喜びに出会ってほしいと願い、これまでに40万冊以上の絵本を届けてきました。

子どもたちの年齢や文化的背景に応じて必要な絵本は異なり、児童書の書店員、図書館員、出版社から、おすすめを教えてもらっています。

今回は、絵本『「はい」「いいえ」ほうこく』に込められた想いを、株式会社理論社の郷内 厚子さんに伺いました。

『「はい」「いいえ」ほうこく』 作:浜田 桂子 出版社:理論社

 

こどもが笑顔の世界は大人も笑顔の世界

こどもたちが、きもちよく毎日を過ごすために、安心して大きくなるために、「はい」=「いるもの」と「いいえ」=「いらない」ものを報告していきます。

「はい」は、たとえば深呼吸のできるきれいな空気、「いいえ」は、たとえば叩いたりけとばしたりする暴力。それは本来あたりまえであってほしいのに、現実はどうでしょう。環境破壊、暴力、いじめ、誹謗中傷、貧困、戦争…「生きる」という基盤を揺るがすことは一向に絶える気配がありません。

だれしも生のスタートはこどもです。こどもたちの声を聞いて、「生きる」基本にたちもどり、こどもも大人も一緒に、いっぱいの「だいすき」と「うれしい」に包まれる世界を描いてみませんか。

ずっとこどもの笑顔を願い作品をつくってきた浜田桂子が、どうしても伝えたい想いです。

 

出版社紹介:理論社

焦土と化した日本に<豊かな種子をまこう>との思いで、理論社は誕生しました。いつの時代にあっても、こどもたちには生きる喜びとなる一冊の本が必要と考えます。人びとの知と真理を豊かに伝えるべく、未来と世界をみつめながら本をつくり続けています。

担当職員からのコメント


ビルマ語に訳された絵本
子どもたち自身が、平和な社会とはどのようなものかを考えるきっかけになればと思います。この絵本は、現在も紛争の影響が続くミャンマーやタイの難民キャンプに届けます。

「絵本を届ける運動」では、翻訳絵本を作ってくださる方を募集しています。

参加のお申し込みはこちらから「絵本を届ける運動」


本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.323(2026年6月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

ニュースレター「シャンティ」は年2回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

シャンティは、子どもたちへ学びの場を届け、必要としている人たちへ教育文化支援を届けています。引き続き、必要な人へ必要な支援を届けられるよう、月々1,000円から継続的に寄付してくださるアジアの図書館サポーターを募集しています。