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支援終了後を見据えた゛支援”

2016.9.2   カンボジア

チョムリアップスーオ! NGO海外研修プログラム研修生の遠藤亜純です。

カンボジアのバッタンバン事務所初の研修生として受け入れていただき、研修期間の1ヵ月があっという間に過ぎ最終日となりました。研修を振り返り、内容の紹介と感じたことについて書きたいと思います。

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幼稚園にて朝の体操を終え教室に移動する子どもたち

前半の2週間と後半の2週間で研修内容が大きく異なりました。前半ではスラム地域で実施しているコミュニティ図書館事業と農村部のコミュニティ学習センター、そして2015年に終了した学校図書館事業の評価活動に同行させていただきました。

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左:コミュニティ学習センター(CLC)事業のモニタリングに来られた専門家の先生と識字教室の受講生
右:図書館に来ていた子どもたち 評価活動(図書館員へのインタビュー)に興味津々です。

子どもたちは学校の休み時間になると図書館に向かって走ってきます。図書館はあっという間にたくさんの子どもたちが絵本をお互いに読み聞かせ合う声でいっぱいになります。

休み時間に本を読むことはもちろん、貸出し制度を利用している子どもが沢山居ました。中には1日で借りている本の平均が3冊以上という子どもも!

 

後半はバッタンバン事務所で評価結果のデータ化や資料の翻訳、絵本の補強をしました。

カンボジアの絵本は日本の絵本と違い表紙が薄いものが多く、子どもたちが沢山読むことですぐに傷んでしまうため、ビニールや紙で補強することが必要です。

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ビニールとテープで補強した絵本

補強をして寄付するのではなくこの見本を見てやり方を学んでもらうことで、日々図書館に関わっている人びとの手によってきれいな図書を維持してもらうことを目指します。

研修を通じて、このようにプロジェクトが支援終了後の『持続性』を重視して実施されていると感じることが多くありました。同行させていただいた学校図書館事業の評価の際には図書館員が異動によって変わった際に運営の方法をどう引き継ぐかということなど、今後の図書館運営に関することについて学校職員の方々に意見や現状を聞きました。

プロジェクト終了後に運営システム、建物、備品、図書の維持が出来なくなってしまうと効果は一時的なものになってしまうため、『持続性』に関わることは特に重要なものとなります。

 

図書館活動や識字教室など、教育に関わる支援はすぐに結果が出るものではありません。しかし、何十年も同様の支援を続けることは現実的ではありませんし、それでは“支援”ではなく“依存”になってします。

ずっと続いていくカンボジアの人びとの生活を長期的に考えた“支援”がどのようにされているのか研修を通じて学ぶことができました。

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シャンティの活動によって寄付されたものがカンボジアの人びとの明るい未来に繋がっていきます。

カンボジア・バッタンバン事務所 研修生
遠藤 亜純

★他のNGO海外研修プログラム参加者の声もぜひご覧ください。

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