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「図書館にいる人びと」をFacebookで共有しています!

2017.7.22   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所のFacebookページをフォローしていただいている方はすでにご存知かもしれませんが、今月から”People At Library” (「図書館にいる人びと」) と題して、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所のサポートするコミュニティ図書館を利用する人びとのストーリーを共有するシリーズを始めました。そして今回のブログでは、3人のストーリーを日本語で紹介したいと思います。

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●「図書館にいる人びと」シリーズを通したつながり

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所が支援する21の図書館は、難民キャンプという出入りの管理された空間にあるため、一般的なアクセスは非常に限られています。一方で、これらの図書館は、さまざまな支援の形を通して多方面から支えられ、また事業に対しても世界各地の方々から関心を持っていただいています。こうしてご縁があってキャンプ内の図書事業に興味を持っていただいている人びと、図書館を支えていただいている方々と、そんな図書館を利用している人びととの間に、難民キャンプという囲いや国境、そして言語の違いを越えて、少しでも身近に感じられるようなつながりを作ることができたら、というのがこのシリーズの目的の一つです。

図書館の利用者は、タイに逃れたミャンマー(ビルマ)難民です。コミュニティ図書館のある7ヵ所のキャンプと図書の支援が行われている2ヵ所のキャンプを合わせて、その難民の人口は約10万人とされています。このような難民というカテゴリーや統計的なデータは、私たちの直面する課題を解決していくために重要な役割を果たしている一方で、私たちの認識上での距離感のようなものを生んでしまいがちであるようにも思います。そこでこの「図書館の人びと」シリーズを通しては、そんな難民という立場や数字を通した認識に加えて、図書館に居合わせた人びとを学生、母親、ボランティアの一員といった様々なアイデンティティを持った一人ひとりの人間としても皆さんに共有できたらとも思っています。

なお、ここで共有する日本語の文章、そしてFacebookでの英語の文章の多くは、図書館を利用する人びとにカレン語やビルマ語で共有してもらったストーリーを翻訳したものであり、ニュアンスや表現をうまく訳しきれていない部分もあるかと思いますが、ご了承ください。

●「図書館にいる人びと」のストーリー

「私は23歳でカレン族です。私は、以前難民キャンプがあったショー・クローというところに生まれ、後にメラ難民キャンプに移り住みました。

5年生の時に図書館青年ボランティアとして働き始めました。共に活動をすることを通して、図書館員のお手伝い、子どもたちへ歌を歌うことや読み聞かせなどといったスキルを身に着けることができました。これらすべてのスキルと勇気を得て、自分の中から恐れがすべて消え去りました。そして、私は一人の人間になりました―恥ずかしさが過去のものとなり、本当の自信をもった人間になったように思っています。

学校を修了したあとに、図書館担当の空席がありました。それを聞いて、私はその図書館担当の求人に応募しました。私は採用され、働き始めることがとてもうれしかったです。図書館のために働きたいと私は強く望んでいたので応募し、そして受け入れてもらいました。このことがとてもうれしいです。私は次世代の図書館青年ボランティアを、自分がその見本になることで手助けすることができます。とてもうれしいです。」

―2017年6月、メラ難民キャンプのコミュニティ図書館にて


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「僕は16歳です。ミャンマー出身です。僕は7歳の時に難民キャンプにたどり着きました。

ここに着いた時から、この図書館に来ています。図書館に来て、読み聞かせをしたり、絵をかいたり、踊っている人びとを見たり、ゲームをします。とても楽しんでいます。僕の叔母が図書館で働いていて、ボランティアが必要だと教えられたので、僕は図書館青年ボランティアに参加しました。活動に参加できてうれしいです。僕は子どもたちが歌ったりゲームをすることを助けたり、読み聞かせをしたりします。

子どもたちが楽しむ姿や笑顔を見せるところを見ると、うれしくなります。子どもたちが幸せで本を読むことを愛することが僕にとっての恩恵です。―それは僕のためになります。」

―2017年6月、メラ難民キャンプのコミュニティ図書館にて


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「私はカレン州のパーヘイという小さな村の出身です。 難民キャンプに来たのは1995年で、当時はDKBA(民主カレン慈善軍)とミャンマー国軍とカレン民族の紛争中でした。その時に私はある難民キャンプに着き、数年後には違う難民キャンプに移動しなければなりませんでした。そしてまた数年後に、このメラウキャンプに移り、今日までここに滞在しています。

キャンプに着いた時には6人の子どもがいましたが、さらにキャンプで2人の子どもを持ち、今は合わせて8人の子どもがいます。実は、紛争中にジャングルの中を村から村へと避難する最中、難民キャンプにたどり着く前に、私は子どもを一人なくしました。病院へのアクセスがなく、私の子どもが病気になり、ただ私たちはジャングルを逃げなければならなかったからです。その子は亡くなりました。

現在一番上の娘は第三国定住してカナダにいて、3人の子どもを持って家族で暮らしています。ほかの7人の子どもはアメリカに第三国定住し、それぞれ一人で暮らしています。

図書館と私の関係について話すと、私は本当に図書館が好きです。本当に本が好きです。というのも、特に悲しいときや家族や将来について心配なときに大切な本が、とてもたくさんあります。本は私を癒し、読んでいるときには本当の平和と楽しみを与えてくれます。

私はニュースや雑誌に関連する図書が好きです。カレン州や政治問題についての情報、例えばUNHCRからの最新ニュースは、私の将来のために重要な情報です。道徳的な本や宗教的な本も、私を励ましてくれます。私は本を通じた良い経験がたくさんあり、子どもにもそれを教えることができます。私だけではなく、私の子どもも図書館が大好きです。子どもの中には、ニュースや他の情報に図書館のパソコンを通してアクセスすることができる子もいます。そしてそれだけではなく、パソコンのスキルも図書館で培うことができるのです。

図書館は、楽しんだり、新しい経験を得たり、スキルを培うみんなにとっての場所であると感じています。ですので、私の子どもだけではなく、近所の人や遊びまわっている子どもたちにも図書館に来て図書を好きになることをぜひお薦めします。」

―2017年6月、メラウ難民キャンプにて


最後まで読んでいただきありがとうございます。今後もブログやソーシャルメディアを通して、より多くの方々に図書館を利用する人びとのストーリーを共有できると嬉しいです。また、皆さまからも投稿を「共有」していただくことによって、共につながりを広げていくことができると思っています。

また、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の活動へのご支援は、こちらからご参加いただけます。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 田村

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