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東日本大震災支援活動記録誌『試練と希望』お披露目会 開催報告

2018.1.17   イベント報告東京事務所より東日本復興支援

写真1

2017年12月6日、東京・四谷の東長寺にて、東日本大震災支援活動 記録誌『試練と希望-東日本大震災・被災地支援の2000日』お披露目会を開催しました。本書籍の編集をしたシャンティ専門アドバイザーであり、曹洞宗総合研究センター講師の大菅俊幸と、東日本大震災発生後より事業全体の統括を行う事務局長の関 尚士、岩手・山元事務所の所長を歴任し、現在は南相馬事務所の所長である古賀 東彦が登壇し、トークセッションを行いました。当日は、東日本大震災支援活動に関わった元スタッフや活動を継続的に応援して下さった方々など、55名の方にご参加いただきました。

6年間の歩みを振り返る

写真2

シャンティは1891年12月10日の団体設立以来、一貫して困難な人びとのそばに寄り添い、共に生き、共に学ぶシャンティ(平和)な社会の実現を目指して活動を続けてきました。東日本大震災での支援活動も同じ思い・姿勢で取り組んでいます。その思いに立ち返り、心に再度刻むため、三部副会長より、「シャンティ宣言」が読み上げられ、参加者、職員一同と共有されました。
※シャンティ宣言については、本文の最後に全文掲載しましたので、ご参照ください。

写真3

続いて、3事務所(気仙沼・岩手・山元)での6年間の活動写真のスライドショーを行いました。地震直後の被災状況、初動調査から始まり、子ども支援、まちづくり支援、漁業支援、移動図書館活動、常設図書室での活動、地域の方々との連携など解説を交え、6年間に及ぶ活動を振り返りました。

「これだけは伝えたい12の視点」

写真4

メインのトークセッションでは、大菅から記録誌の発刊に至った経緯、書籍の内容について紹介されました。活動内容や当時のスタッフの試行錯誤の様子、地域の方々のシャンティの活動に対するメッセージの紹介の後、3人によるトークセッションでは、『試練と希望』の第五章「これだけは伝えたい12の視点」について触れました。この章は、6年間、被災地での活動を通じ、シャンティの現地スタッフがさまざまな課題に向き合って悩んできた経験や、被災者の方々から学んだことなどを「支援のあり方」などの教訓として12の視点としてまとめたものです。

写真5

大菅がいくつかの視点をとりあげ、関や古賀に質問し、2人が活動を紹介しながら試行錯誤した当時の様子や思い、今後の支援活動に向けて必要だと思われる視点について話をしました。
関からは、気仙沼でのコミュニティセンター再建における地域住民の主体性や、シャンティがアジアで取り組んでいる学校建設支援における住民参加に触れながら、「主体は地元の人であり、支援者は触媒である」という視点についての紹介がありました。また、古賀からは「図書館の原点は魂の診療所」という視点において、被災地・被災者にとって「本」が果たした役割、移動図書館活動を介した場づくりの取組や苦労について、図書館の利用者さんたちとの具体的なエピソードを交えて話がありました。

6年間の活動や思いを共有するには1時間半は短く、イベント終了後も登壇者を囲み、また参加者同士でも個別に話の花が咲いていました。

 

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2011年3月からの東北での取り組みが「本」になりました

■シャンティ宣言■

NGOの道は「けものみち」を行くのに似ている-。

シャンティ発展の礎となり、中心となった先達、故有馬実成師はこう語った。インドシナ難民の支援活動から始まった我々の道程は、文字通り、道なき道を行くに等しかった。お金も知識も技術もない、ずぶの素人集団による手探りの歩みだった。「苦しむ人々を座視できない」「子どもの笑顔こそ未来の希望」-。そんな思いで活動を続けてきた我々は、むしろ、数多くの人々に支えられ、助けられ、学んだのは我々自身だったことに気づかされた。

<シャンティ>-平和・寂静-。

我々の願いがここに込められている。あらゆる民族や文化や立場の違いを超え、一人ひとりの人間の尊厳が尊重され、一人ひとりが主人公となり、心の平安のうちに生きる。それこそ世界の平和の基である。

時あたかも、テロの恐怖や民族間の対立などによって、混迷を深める現代世界。しかし、憎しみに対し、憎しみで応ずることによって決して平和が訪れることはない。
心の平安に根ざした社会の平和-シャンティが今こそ求められている。12月10日。この日は、1981年、シャンティが設立総会を開催した日。すなわち、我々がその志と願いを高らかに宣言し、お互いの連帯と協働を誓い合った日である。
この日を、我々シャンティの原点回帰の時としよう。

そして、我々の志と願いを高め合い、お互いの絆をさらに強く結び、さらなる道程へと新たな一歩を踏み出そうではないか。

<自らを変え、社会を変える><共に生き、共に学ぶ>-、
一人の傑出した覚者や為政者が世界を導く時代は終わった。
一人ひとりの平凡な市民が覚醒し、立ち上がり、手をつなぎ、世界を動かす時が来た。

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