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仮設団地のあった場所へ

2018.1.30   東日本復興支援

シャンティ南相馬事務所(旧山元事務所)は、2017年3月まで、宮城県山元町の仮設団地を移動図書館車で訪問していました。

山元町では、2017年3月末までに復興公営住宅のかぎの引き渡しが終わり、仮設住宅からの移転も進みました。昨年末から年明けにかけて、訪問していた先を回りましたが、多くの団地が取り壊されていました。パイプや配線がむき出しになっていたところもあれば、すでに更地になっていたところもありました。

元のグラウンドに

元中学校にあった仮設団地は更地に

2012年訪問を開始したころ

2012年訪問を開始したころの旧坂中仮設団地

 

4年半以上通い続けた場所。いろいろな記憶がよみがえります。寒空の下ということもあり、風景としてはさみしさもありましたが、この場所に身を寄せ合い、笑い、泣き、暮らしてこられた方たちにとって、新たな生活、「その次」を感じる光景でもありました。

人が暮らしていた標

2012年訪問を開始したころ

2012年訪問を開始したころの箱根仮設団地

 

取り壊し中の仮設団地

 

2012年訪問を開始したころ

2012年訪問を開始したころの内手仮設団地

出張で東京に行ったりすると、「仮設団地ってまだあったの?」そう言って驚く人がいます。市や町によって違いますし、2011年に比べればその数はぐっと減りましたが、今も仮設団地で暮らしている方はいらっしゃいます。

たとえば、いま事務所を置いている南相馬市では、市の発表によれば2017年12月31日現在、市内の仮設住宅に738人が入居しているということです(市内の知人宅や借上げ住宅に住んでいる方を合わせると3,000人をこえます)。

この数字が「700人しか」なのか「700人も」なのか、考え方、とらえ方は人によって異なると思います。ただ…、

「4人で避難して3人で帰ってきました」

「おとうさん(故郷に帰ると言っていた夫)が死んでしまったから、帰ることもないんだ」

といったお話を聞くたびに、時間の流れを感じずにおれずせつない気持ちになります。短い言葉ならなおさらです。多い少ないではなく、長かった、長すぎたことだけは確かなのではないでしょうか。

 

南相馬事務所 古賀東彦

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