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ミャンマーに一年暮らしてみて驚いたこと。

2018.8.24   ミャンマー

ミンガラバー!(ミャンマー語で朝晩兼用こんにちは)ミャンマー事務所より、伊藤です。

私ごとではありますが、ミャンマーに赴任してからもうすぐ一年となります。あっという間だったというのが一番の感想ですが、ミャンマーに初めて暮らしたこの一年間で、日々の暮らしを通して様々な発見がありました。

例えば、タナカ(ミャンマーの日焼け止め兼化粧品の様なもの)の浸透率がすごいこと、ロンジー(ミャンマーの民族衣装)の利便性が高いこと、あらゆる音が大きいこと、クラクションが今までの私の常識を覆した使い方がされていること、おもてなし文化が日本以上であったこと等々、日々のネタには事欠きませんでした。その中でも今回は、ミャンマーに暮らしてみて驚いたこと上位3位を発表したいと思います。

第三位 季節を楽しんでいたこと。

一年のサイクルを経て、季節の移り変わりも分かる様になってきましたが、東南アジアに長期滞在したことが無かった私は、亜熱帯の天候も初めての体験でした。暑い暑い真夏の時期を終えたら雨季が始まりました。半端なく高い湿気、突然激しく降りだす雨、それに伴う停電、そして洪水、とやはり厳しい季節であることを確認。しかし、そんな厳しい季節も現地の人たちは楽しんでいる様子が見られました。

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こちらの写真は、雨季限定の釣りをしている様子です。普段は水溜まりが無いのですが、雨季に限りこの様に川の様になります。そこに人々が集まり、平日の日中から釣りを行い、小魚を沢山釣っています。

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こちらも、洪水となってしまった道路の様子ですが、そんなことはお構いなしにバイクを水上スキーかの様に運転し走り抜ける様子です。(でも通るバイクのうち半分以上は途中で失敗し、手で引いています。)

雨にも厳しい暑さにも負けない、人々の暮らしと知恵がありました。実際、楽な天候では決して無いですが、天候に腹を立てても仕方が無いこと、変えられないことは受け入れそれを楽しむ姿勢を学びました。

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こちらは「天が与えし三つの季節」という、ミャンマーの季節(乾季、雨季、冬)を題材にして弊会より出版された紙芝居です。子どもたちにも大人気です。(写真は、弊会ミャンマー事務所スタッフが紙芝居に合わせてカエルのポーズを手で取っているところです。)

第二位 価格設定、また割引システムが確立していないこと。

こちらに来て困った且つ驚いたことは、値札が無い、定価が無い、割引も無ければ、商売っ気も無いことです。価格が示されていないことに最初は戸惑いました。外国人であるが為に騙されてしまうという危機感、また中国滞在経験のある私は値引きが基本という感覚がすり込まれていたため、ミャンマーでも最初は常に価格を確認、そして値引き交渉を行っていました。しかし、何だか様子がおかしいことに途中から気づきました。ここでは現地の人でもあまり日常的に値引き交渉を行いません。沢山買うから、値引きしてくれということもあまり通用しません。無い様である定価にただ従い、購入するのみです。

第一位 人と人との距離が近いこと。

こちらは日々の暮らしで最も実感することです。物理的な距離も、精神的な距離も近いと感じます。基本話すときの距離も近く、よく人々は手を繋いだり、腕を組んだり、男性同士でもよく手を繋ぎ肩を組み歩いています。車間距離も近いです。

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普段のコミュニケーションにおいても遠慮が無く、ダイレクトに会話している様子が見受けられます。近年スマートフォンの増加によりフェイスブックを始めバーチャルなコミュニケーションの割合は高まるものの、基本的なコミュニケーションは極めてアナログです。何かあれば、メッセージではなく常に電話をします。用事がなくても(ない様に見える)電話をしています。知らない人同士でも会話が自然と始まり、運転中であっても他の車やバイクに何か気づいたことがあれば声をかけています。休日の早朝に突然かかってくる電話や、突然ドアをノックされ電気を貸してくれという近所の住民、人と人が関わりあっている状態が常です。日本だったら会社や家族以外の人と、日常的に会話をする機会がどのくらいあるでしょうか。ミャンマーでは街全体のコミュニティ力が非常に高く、人の助け合いも当然のことの様に行われます。目の前の人が困っている様子を見たら、躊躇無く瞬間的に助ける様子が見られます。

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以上、あくまで個人的な見解ではありますが、この一年を通して感じてきたことの一部を共有させて頂きました。私が住んでいる街ピーは、大都市ヤンゴンの様な場所ではない為に、より人々の伝統的な暮らしに接する機会が多いこともあるかと思います。ミャンマーの素朴で暖かく素晴らしい文化がこのまま残ることを願うと共に、現実にある課題にしっかり向き合い、互いの価値観を共有し共に学びながら前進できる様、2年目も頑張りたい所存です。

いつも弊会のブログを読んで頂き、有難うございます。

ミャンマー事務所 伊藤杏子

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。