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6月20日「世界難民の日」メッセージ

2019.6.19  

シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下、シャンティ)は、1980年代のカンボジア難民支援から始まりました。当時、食料や医療の支援が中心だったなかでシャンティが開始した、本を中心とした教育支援活動。そこには、人は衣食住さえ満たされればそれでよいのではなく、人間としての生きがい、人間の尊厳が大切にされなければならない、という強い思いがありました。

当時、難民キャンプに到着した移動図書館車にたくさんの子どもたちが集まり、子どもたちが1ページ、また1ページと夢中になって絵本を読む姿は、「まるで蚕が音を立てて桑の葉を食べているようだ」と表現されました。紛争によって抑えられていた子どもたちの知的好奇心は、絵本と共に再び湧き上がっていったのです。

団体創設の1981年から38年、シャンティの活動は、6カ国7地域へと広がりました。どの現場でも、子どもたちが夢中になって絵本を読む姿があります。困難の中にあっても、子どもたちのそばにある絵本が、生きる希望や喜びに繋がっています。

いま、世界では難民の数が増加の一途をたどっており、2秒にひとりが故郷を追われ、避難生活を強いられています。難民問題は、遠い国の話ではありません。私たちの国、日本にも難民が来ていて、様々な困難を抱えています。私たちの住む社会にも、難民がいます。一人ひとりが人間の尊厳を取り戻すために、私たちには何ができるでしょうか。6月20日の「世界難民の日」が、世界の、そして、日本の難民問題について、一緒に考える日となるよう、シャンティは願っています。

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シャンティ国際ボランティア会の難民キャンプにおける活動

タイ国境にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

1949年よりミャンマー(ビルマ)国内の少数民族の反政府勢力とミャンマー(ビルマ)軍事政権とによる対立が始まり、1975年以降、戦闘や人権侵害を逃れて人々がタイ側へ流出。現在、タイ政府に正式に認められたミャンマー(ビルマ)難民キャンプ(総面積53,767.6km²)が9カ所あり、約10万人が暮らしています(MOI/UNHCR 2018年4月統計より)。1984年に正式に難民キャンプが設立されてから34年が経ち、近年のミャンマー(ビルマ)国内の政治情勢の変化を受けて、難民帰還の兆しが見えてきていますが、未だに多くの難民が将来への不安を抱えています。

■図書館の運営
7カ所の難民キャンプで21館のコミュニティ図書館を運営しています。カレン難民委員会教育部会(KRCEE)の組織図の傘下のノンフォーマル教育の中に正式にコミュニティ図書館が位置づけられています。図書館の中では、おはなし会をはじめ、図書の貸出や子どもの日・母の日などのイベントが行われています。

■絵本出版
カレン語とビルマ語の2言語で絵本の出版をしています。難民キャンプの中で絵本コンテストを行い、住民が応募した中から選ばれた作品の出版も行っています。

■伝統文化事業
難民キャンプ委員会、各少数民族グループとの連携により、「難民子ども文化祭」を開催しています。各難民キャンプで暮らす8~13の民族の子どもたちが参加。普段同じ難民キャンプで暮らしていてもめったに会うことのない、さまざまな民族的背景を有する子どもたちが、交流レクリエーションゲームや伝統文化の披露を通して交流を深めることを目的としています。

「世界難民の日」について

2000年12月4日、国連総会で、毎年6月20日を 「世界難民の日」(World Refugee Day)とする旨が決議されました。
この日は、アフリカ統一機構(OAU)難民条約の発効を記念する「アフリカ難民の日」(Africa Refugee Day)でしたが、難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)をはじめとする国連機関やNGO(非政府組織)による活動に理解と支援を深める日にするため、制定されました。

世界難民の日 – UNHCR Japanより抜粋

シャンティ国際ボランティア会 団体概要

1981年設立。タイにあったカンボジア難民キャンプで子どもたちに絵本を提供することから活動を開始しました。現在、カンボジア、ラオス、タイ国内にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン、ミャンマーに活動拠点を置き、図書館活動を中心とした教育・文化の支援活動や災害救援活動に取り組んでいます。

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