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ラオス:絵本が届いたその先では…?

2019.6.8   スタッフの声ラオス

サバイディー/こんにちは。

ラオス事務所インターンの木村です。

赴任してちょうど1か月。信号機のないルアンパバーンの街を自転車で走り回るのにもだいぶ慣れてきました。

 

さて、現在ラオス事務所では、1.学校建設活動、2.複式学級運営改善事業、3.絵本を通じた読書推進活動(移動図書館、絵本出版)と3つの事業・活動を行っています。

ラオス事務所の活動紹介はこちらから

今回は、「絵本を通じた読書推進活動」の現場では届けられた絵本がどのように活用されているのか、その様子を皆さんにもお伝えしたいと思います。

 

ラオスは日本の本州ほどの大きさの国土に50もの民族が暮らす多民族国家。人口の約半数は少数民族が占めています。

公用語のラオス語を母語としない少数民族の子どもたちにとって、絵本のような読書教材はとても重要です。鮮やかな挿絵がふんだんに盛り込まれた絵本は、文字の読めない子どもたちにも「このお話を読んでみたい」という読書への興味を育み、文字を覚えるきっかけにもなるのです。

また絵本は、村の外の世界を知らない子どもたちにとって、さまざまなライフスキルを学んだり、新しい世界を発見したりするのにも大いに役立っています。

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先日、ルアンパバーン県の教育スポーツ局職員、パクセン郡の教育スポーツ事務所職員とともに、活動対象地パクセン郡内の小学校を1週間かけて移動図書館活動を実施し、読み聞かせの実施状況や絵本の管理について、教員へのフォローアップを行いました。

 

このフォローアップは、読書推進活動の研修会に参加した小学校の教員を対象に2月から3回にわたって実施してきたもので、今回はその3回目でした。私はそのうちの1校の訪問に同行しました。

 

学校に到着してまず見せていただいたのが、教室の一部を活用して設けられた読書コーナー。子どもたちが手に取りやすいよう、絵本は表紙を正面に向けてきれいに並べられています。絵本を届ける運動で日本の皆様から届いた絵本のほか、ラオスの民族に伝わる民話などを基にシャンティが出版した絵本もあります。

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しばらくすると、隣の教室で読書推進活動が始まりました。

まずは自由読書の時間。子どもたちはそれぞれ好きな本を手に取り、自分のペースで絵本を読みます。どの子どもも一生懸命に大きな声で読んでいます。

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文字の読めない低学年の子どもには教員がサポートします。

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絵本を読み終えた子どもたち。きれいにかごに片付けていたのが印象的でした。

 

さて、次は読み聞かせの時間です。

この日は2人の教員がそれぞれ絵本と紙芝居の読み聞かせを行いました。現地職員によると、ラオスではほとんどの教員がこれまで読み聞かせや絵本に慣れ親しんだ経験がないため、登場人物ごとに声色を変える読み聞かせ独特の読み方に慣れておらず、当初は恥じらいもあったとのこと。しかし、回を追うごとに教員の方々のスキルは上達しているようで…その証拠に子どもたちもこの表情です。

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読み聞かせの後は、シャンティ職員によるレクリエーションです。

ギターの演奏に合わせて、みんなで歌を歌います。教室内に明るい声が響き、思わず笑みがこぼれます。ラオス語の歌詞だったため、どんな曲なのか職員に尋ねたところ、図書館の素晴らしさを歌ったものだそうです。

なお、この曲は現地職員が作詞作曲し、なんと全15番まであるのだとか。果たして私はインターン期間中に全編聞くことはできるでしょうか。

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子どもたちへの読書推進活動の後、教員への聞き取りを行い、読書コーナーでの絵本の貸し出しや読み聞かせの方法など、活動の中で彼らが日ごろ困難に感じていることに対し、助言を行いました。この内容は今回訪問したその他の学校ともあわせて集約、カウンターパートと共有し、今後のより効果的な活動に活かしていきます。

 

今回の学校訪問は、意欲的なカウンターパートや向上心を持った教員の方々、そして何より、日本からの温かいご支援によりこの活動が実施できていることを肌で感じることができた、とても有意義な時間でした。

 

ラオスの学校では6月から約3か月間の長い夏休みに入ります。夏休みの間も、子どもたちが元気で安全に過ごしてくれることを願います。

 

ラオス事務所インターン 木村沙弥香

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。