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NGO(民間国際協力団体)で働くということ

2019.6.7   東京事務所より

東京事務所の市川です。

地元で講演をした際、ある参加者が「市川さん、良いお話を聞かせていただきました。海外でのボランティアも大変ですよね。ところで、仕事は何をされているんですか?」と質問。一瞬、眼が点になったが、気を取り直して、「民間の国際協力が仕事で、自己紹介で触れた通りですよ」と説明する。NGOで働いてることを最初に伝えても、聴いている方は、それが仕事だと想像できないようで、不思議がられることはいまだに多い。最近、我が家の会話でも、息子が、友達には、「父の仕事は会社員」と伝えていることが発覚。「民間の国際協力団体で働いていると胸を張って言えば良いだろう?」と話すと、娘まで加担して「説明しても理解してもらうのが、とても難しいの。説明する方も大変なんだから」と反論され、寂しいような社会の現実を感じました。

私がシャンティに入職したのは29年前。当時、NGOは、ほとんど知られておらず、親戚からは「長男のくせに何をしているんだ」と、お叱りを受けた。その時と比べれば、NGOと言えば通じるようになったが、仕事としての認知度は低いように感じます。

JANICデータ

NGOの年代・性別分布「NGOセンサス2017」より。

ある調査(*注)から試算すると、日本のNGOで働く人は、推定5,000人(調査で回答した218団体で4,165人が働いていることから推計)。その内、女性が65%を占め、半数は入職4年未満。給与は民間企業の約7割で、4年で6~7割の人が職場を去る。若い人が夢を抱いて入職しても数年で疲れ果てて去っていく姿が目に浮かぶ。他団体の20代の職員が「持続可能な社会を目指して働いているのに、自分の生活が不安定で持続可能でない」と語っていたのが心に刺さりました。

難民、紛争など、世界で多くの問題が山積する中、国境を越えて、人々をつなぎ課題解決を目指すNGOの存在は益々重要となっていて、まさに、今が正念場。それでも、そんな厳しい中でも、入職してくる若いスタッフの方が増え、シャンティでも20代が10名近く、約半数が30代前半で、働きぶりを見ていると、前向きでひた向きで、心が洗われる思いです。

20180730サポ課合宿

事業サポート課合宿での記念撮影。若い人が頑張ってます!

NGOで働く若者が生活の不安定さに左右されることなく、夢と希望の実現のため、安心して働き、社会からもさらに認知されれば、社会が変わると信じています。そんな社会が来ることを信じて、もうひと踏ん張りをしたいと思うこの頃です。

(*注)国際協力NGOセンター(JANIC)の『NGOデータブック2016』及び『NGOセンサス2017』より。

「NGOセンサス2017」NGOで働く―52団体・659名のデータから実態を見る | 国際協力NGOセンター JANIC

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