【台風19号】長野県で支援物資を配布 長期化が懸念される避難所での心理的ケアのニーズも
2019.10.21 緊急救援
この度の台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は、2019年10月12日から13日かけて日本列島に上陸した台風19号で被害を受けた地域で、被害状況の調査と支援物資の配布などの活動を開始しました。
氾濫した長野県・千曲川沿いの被災状況
台風の影響で千曲川が氾濫し、多くの家屋に浸水被害が発生した長野県では、災害ゴミの仮置き場が決まらないため、ゴミが近隣の公園や隣の家の敷地に山積みにされ、トラブルが発生するなど問題となっています。また、長野市内の家屋被害の状況は未だに掴めず、長野市だけでも600名以上の方(*1)が避難所に身を寄せています。(*1)長野県災害対策本部10/18発表
長野市内、長野バイパス(アップルライン)沿いの様子
長野県内の被災状況を共同調査、支援物資を配布
特に甚大な被害を受けた長野県で4名のスタッフを派遣し、初動調査を行いました。今回の調査は、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンと、日頃より関係がある長野県の曹洞宗青年会(第一・第ニ)、宗務所(第一)、全国曹洞宗青年会と共に実施しました。
10月17日から18日にかけて、千曲川沿いの長野市、飯山市、中野市、須坂市、小布施町、そして佐久市をまわり、避難所にいる方々が必要とされている衛生用品を中心に支援物資を届けてきました。堤防が決壊した千曲川から水が流れ込んだ小学校では、一階の天井付近まで水が浸水し、授業を再開できるようになるまで時間がかかりそうです。
今後の活動として
今回の調査を通じて、多くの避難所で被災による”疲れ“が見受けられました。多くの人が出入りする慣れない避難所での生活は精神的なストレスがたまり、高齢者の孤立も問題となっています。避難所を運営する市の職員も被災者のストレスのはけ口になってしまい、心身共に疲弊しています。再開の目処が立っていない学校の生徒たちの学習の遅れも懸念されています。
長野市内の避難所の様子
今回の調査を通じ、長期化が懸念される避難所の課題が見えてきました。今後は、被災された方々を支えるため、子どもの居場所づくりや高齢者の心理的ケアなどに取り組む予定です。
シャンティは、現場に寄り添いながら、今後も活動を継続してまいります。どうか応援とご協力を何卒よろしくお願いいたします。
「台風19号 緊急募金」受付中
郵便振替: 00170-8-397994
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当事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成を受けて実施しています。