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新型コロナウィルス状況下の難民キャンプ

2020.9.28   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所の山内です。ミャンマー国内で8月末より新型コロナウィルスの感染者が増えており、タイ・ミャンマー国境は変わらず閉鎖している状況です。中でも難民キャンプはミャンマーとの国境に近い場所に位置しているため、住民の中には感染への不安を覚える人もいます。幸いなことに、難民キャンプ内の感染者はまだ出ていませんが、各支援団体は通常の支援に加えて、新型コロナウィルスへの対応に奔走しています。先日、タイ政府、各キャンプのリーダー達、キャンプを支援するNGO関係者が集まる会議が開催され、現状が共有されました。今回は、この会議に参加したセイラー副所長に「難民キャンプの今」を聞きましたので、ご紹介します。

新型コロナウィルス対応

例えばUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)では、住民全員に向けてマスクの配布を行い、女性用品の配布を行っていました。また食糧を支援するNGOは、一時期食糧支援額を増額するなどし、医療系NGOはキャンプの中に隔離施設を設置しました。また、この新型コロナウィルスの状況を受け、キャンプの外にあるタイ国内の病院との連携が強化されることになりました。通常キャンプの出入り口には常に警備員がいますが、今後は警備員の配置を増やし、住民が感染リスクのあるキャンプの外に出ることのないよう、監視が強化されることになりました。
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住居が密接する難民キャンプでは、1度感染者が出てしまうと感染がすぐに広がることが懸念されます。

現在の教育状況

教育系NGOでは関係者への衛生用品を配布、子ども達への新型コロナウィルス周知等に努め、3月末から閉鎖していた学校再開への準備を進めていました。7月中旬からキャンプ内の学校が再開となり、人との距離を保つことを目的に、午前は小学生の授業、午後は中高生の授業といったように生徒を分けて授業を行っています。通常新学期は6月頃に開始しますが、今年は新学期が遅れたために、遅れたカリキュラムを取り戻すため、教員と生徒は忙しい日々を送っています。加えて、教員は校内の清掃や生徒の検温と手洗いの確認実施のために、通常よりも長い勤務時間で働いています。
弊会が運営支援するコミュニティ図書館も、新型コロナウィルス感染対策を取りながら、開館を続けています。入館前の検温や手洗いを実施。図書館に入る人数を確認し、状況を見ながら子ども達への読み聞かせを実施しています。利用者の人達にはマスクやフェイスシールドの着用をお願いしています。感染を不安に思う人もいるため、利用者数は例年よりも減っていますが、一時期よりは利用者が戻ってきています。
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入館前の検温の様子
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衛生用品を活用した読み聞かせの様子(使用図書:ぞうくんのあめふりさんぽ 福音館書店)

また、ミャンマーへの帰還の動きも国境が封鎖されていることにより、予定されていた約271人の帰還が延期されています。(前回の帰還に関しては、こちらのブログ「4回目の帰還始まる」をご確認ください)状況が落ち着かないため、いつ帰還になるかは目途が立っていません。

各支援団体と協力しながら、引き続き注意深く状況を見て、弊会も活動を続けていきます。

ミャンマー国境支援事業事務所 山内

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。