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タイ・ミャンマー国境での約3年。感じた人のチカラ

2021.1.24   ミャンマー国境ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所の山内です。
今回少しだけ自分の話をさせて頂くと、私は2018年からタイ・ミャンマー国境の難民キャンプ、そして帰還民受入れ村での活動に関わってきました。今年でタイ・ミャンマー国境との関わりは3年目を迎えた訳ですが、2020年から広がる新型コロナウィルスの影響から、ミャンマーへの入国が中々叶わず、本年より私自身の赴任地はカンボジアに代わることになりました。なので、私がミャンマー国境支援事業事務所(通称MBP事務所)の一員として書くブログは、今回で一旦おしまいとなります。
この機会にタイ・ミャンマー国境での3年を振り返りながら、なぜ難民キャンプの図書館や帰還村にあるコミュニティリソースセンター(CRC)がサービス提供を継続できているのかと考えていました。もちろん皆さんからのご支援や弊会の職員がいなれば運営そのものができないのですが、、図書館やCRCで実際に子ども達への読み聞かせサービス等を行う、図書館員やCRC職員のチカラも大きいではないかと個人的には思っています。

難民キャンプ図書館員がかける魔法

図書館で読み聞かせが始まると、それまで友達とおしゃべりをしたり、遊んだりして騒がしかった子ども達が一気に静かになります。初めてその瞬間を見た時に、子ども達が魔法にかけられたみたいだと感じました。特に図書館員としての活動年数が多い人ほど、おはなしに引き込む力が強くなります。難民キャンプでは図書館員が帰還し、交代することが頻繁にあり、図書館員が交代するタイミングの月は利用者の数も減り、数字でも表れてきます。
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読み聞かせ中、図書館員を真剣に見つめる子ども達

読み聞かせ以外にもゲームや手遊びなどで、子ども達と遊んでくれる図書館員は子ども達にとって大切な存在となっています。
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手遊びを教えてもらう子ども達

1度図書館を利用する女の子に「この図書館に図書館員がいなくなったらどう思う?」と聞いたことがあります。その質問の後に、女の子が涙目になってしまったのを今でも覚えています。泣き出しはしなかったものの「図書館員がいなくなったら、怖くて図書館に通えない」と返事をもらいました。図書館は本があるだけでは成立せず、図書館員のチカラが加わり成立することを教えてもらいました。

帰還村のCRC職員の情熱

ミャンマー側のCRCは2019年から始まり、CRC職員は初めて建設されたCRCで、初めてのサービスを提供しています。難民キャンプの事例でいくと、中々利用者が増えていかない、、という訳ではなく着実に子ども達が通ってきている印象を受けています。実は以前も弊会の「コミュニティリソースセンター(CRC)がオープンしました」というブログでレイケイコー村CRC職員のスピーチを紹介させてもらいました。
CRC開館から約半年が経った時、もう1度彼女にCRCの活動について聞いた事があります。「CRCで利用者の人は図書室で必要な本を読み、子ども達は私達からの読み聞かせといった活動を楽しんでいます。ご支援をしてくださった皆様に感謝しています。CRC職員になれて、私は幸せです。」と話してくれました。
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開所から今までCRC職員として働くノーデーデーさんの読み聞かせ。おおきなかぶ(福音館書店)のペープサートを使用。

情熱を持ってCRCサービスを支えてくれる職員は、帰還民の子ども達には懐かしさを、村に元々暮らす子どもには新たな居場所を。そして、背景の子ども達が出会い、新しい友達を作る機会を提供してくれています。

終わりに

タイ・ミャンマー国境での3年は、皆さまのご支援、活動を調整する弊会職員、実際に村や難民キャンプで活動を支える人、すべてが整わないとシャンティの活動が成立しないことを私に教えてくれました。たくさんの人のチカラが合わさって、図書館やCRCを利用する人達に、学ぶ機会・情報収集の機会・居場所を提供できていることを実感した3年でした。

今後はカンボジア事務所のブログ内で、また皆さんにシャンティの活動についてご報告させて頂きたいと思います。これまで私の拙いブログをご覧頂き、本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。

ミャンマー国境支援事業事務所 山内

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。