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「デモクラシーを守る最後の戦い」 ミャンマーの若者の想いは今

2021.6.2   ミャンマー

ミャンマー事務所の市川です。コロナ禍感染拡大と国軍クーデターの影響で、昨年4月から、日本から遠隔での事業調整を続けています。

6月から新学期だけども
ミャンマーでは、6月から新学期が開始。しかし、現地の様子を聞いてみると、「学校は開いているけど、セキュリティの確保のため警察や軍が学校を警備しています。学校の先生の多くが国民的不服従運動(CDM)で出勤を拒否しているし、国軍の下では、親の多くは、学校には行かせたくないと考えています」とのこと。よって、昨年からコロナ感染症拡大の影響を含めて、1年以上学校に行けない状態が続いています。

20210524Token numberをゲットするために、午前3時から銀行に並ぶ
ATMからお金を引き出すにも制限があり、夜中の3時でも、この行列(ミャンマー・ピィにて)

多くの若い人が命を落とす現実
国軍クーデターから、4か月あまり。ビルマ政治囚支援協会(AAPP)の報告によれば、判明しているだけでも840人の方が抗議活動で命を落としています。年代別の死者は、18~25歳が約26%、26~39歳が約39%となり、クーデターの犠牲者の3分の2は、これからの社会を担う若い人だと言えます(データは、AAPPのデータより、年齢が判明している方のみで算出)。

「デモクラシーを守る最後の戦い。座視できない」
シャンティ同様に教育支援に関わる、あるボランティア団体で、最近、若いスタッフが退職した時の話を聞きました。
ある青年は、「教育支援の重要性は理解しているし、この仕事は大好き。しかし、このような状況で、自分だけが働いていて良いのか?すごい罪悪感がある。こんなに人々が殺されているのに、我慢できない。仕事を失っても、デモクラシーを失うことはできない。CDMに参加して、微力でも頑張りたい」と話してました。
また、ある女性は、「この活動は好きだけど、CDMで学校に行けない子どもに勉強を教えたいので、そういう場を探している。ついては、自分の区切りとして退職して、CDMを含めて、そういう活動に身を投じたい」という話を伝え聞きました。
仕事を失って収入を無くしても、自分の命を危険に晒されても、デモクラシーを死守する最後のチャンスに貢献したい、そういう気持ちが、痛いほど伝わってきます。

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ビルマ政治囚支援協会(AAPP)のホームページより。今回のクーデターで840人が死亡。5,554人が拘留されました(5月31日現在)

若い人の未来のためにも
私事ですが、今春、息子が学校を卒業して家を出ました。普段、無口な息子が「本当に、お世話になりました」とあいさつして家を後にした時、一抹の寂しさと共に、親として責任を果たした思いでホッとしました。しかし、次の目標に向かう息子のうしろ姿をみながら、生まれた国でこんなに未来が違って良いのか?と複雑な気持ちとなりました。
ミャンマーの今後のために、シャンティとしてできることは、この国に残り、活動を続けていくことだと実感しています。ストップしていた学校建設も再開し、図書館活動もほそぼそですが、続けています。
まずは、活動を継続すること。そのためには、ミャンマーにいるメンバーと連絡をとりながらも、今は、ふんばりどころだと思います。

クラウド・ファンディング(READYFOR)「緊急支援・クーデター下のミャンマーからの避難民を支えたい」を実施中。皆様のご協力のほど、よろしくお願いします。

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